昨年の春から初夏にかけて頻発した中国海洋調査船による違法活動が、また始まりました。
中国側が調査内容を明かさないので事実確認できませんが、最近の報道(2018年4月14日付け読売新聞 等)で中国がレアアースや海底熱水鉱床など海底資源類を採取していたことが判明しました。
2007年以降に中国の研究者が発表した、少なくとも30本の学術論文で調査内容に言及しているというのです。
なぜ中国は海のルールを守らないのか!
中国の違法海洋調査問題は海保がその度に発表するのですが、尖閣諸島への中国公船の接近や侵入事案のようには報道されないことが多く、国民に事実が届けられないことがあります。
そのため、一人でも多くの方に日本の海で起きていることをお知らせしたく、海上保安庁が出す通報を逐一私のFBでも紹介させていただいております。
我が国の海域から出入りするたびに通報が出ますので、同一事案について何回も通報が出され、退出するまで続けられます。
この問題は、本年も海が穏やかになるこの時期から頻発する可能性があります。
自民党の領土特命委員会を開催し、政府から報告を受け対応を議論したいと思いますが、取り急ぎ皆さまにお知らせいたします。
〇中国海洋調査船「向陽紅20」の視認について(第1報)
4月19日午後零時1分頃、大正島の北北東152キロメートルの我が国排他的経済水域において、南西向け航行中の中国海洋調査船「向陽紅20」からワイヤー様のものが海中へ延びているのをしょう戒中の当庁航空機が確認したことから、「ここは、日本の排他的経済水域である。我が国の事前の許可又は同意のない調査活動は認められない。調査の中止を求める」旨の中止要求を実施しました。
第十一管区海上保安本部
平成3 0 年4 月1 9 日
発表: 午後4 時20分