11月25日、オランダのハーグにおいて、「弾道ミサイルの拡散に立ち向かうための国際行動規範(ICOC:International Code of Conduct Against Ballistic Missile Proliferation)」立ち上げ会合が開催され、弾道ミサイルの不拡散及び開発・実験・配備の可能な限りの自制を掲げる初めての国際的な規範であるICOCが採択され、ハーグ行動規範(Hague Code of Conduct)と呼ぶこととなった。
新藤外務大臣政務官は日本政府代表として出席、英語による演説で東アジア地域における弾道ミサイルの拡散は日本の現実且つ重大な問題である、特に北朝鮮の核問題や弾道ミサイル問題は拉致問題とともに日本の最優先課題であり、強い意志で日朝国交正常化交渉に臨んでいることなどを述べた。新藤外務大臣政務官は、会議の進行状況を見てその場で原稿を大幅に短縮してメリハリをつけ、アドリブで「昼食の時間が近づいて来ているので、予定を変更して非常に短くお話したいと思います。」と演説を始めたため、各国代表団は爆笑、会場の雰囲気が一気に和んだ。なお、蘭政府主催昼食会では各国代表から「短くてメッセージのある非常に良い演説だった。」と笑顔で語りかけられ、北朝鮮についての言及と共に短さが強く印象に残った様子。
新藤外務大臣政務官は会議の合間を縫って、化学兵器禁止機関(OPCW:Organization for Prohibition ofChemical Weapons )本部を訪問、ジー事務局次長と日本人職員の採用・昇進や神奈川県で発見された旧日本軍の化学兵器と見られるビール瓶の処理への協力を求めた。また、国際司法裁判所(ICJ:International Court of Justice)を訪問し、27年間の最長在任記録を誇る小田滋裁判官と意見交換を行ったほか、在留邦人(OPCW職員も含む)や進出日本企業の代表と懇談を行った。