8月26日、モルディブ共和国のアブドッラ・シャーヒド外務大臣が来日され、私は日本・モルディブ友好議連の幹事長として小渕優子議連事務局長と共に面会し、2年ぶりとなる再会を喜び合いました。
シャーヒド外相は6月の国連総会において次期国連総会議長に選出され、本年9月から来年9月までの1年間、議長を務められます。
国連総会議長就任はモルディブ国にとって初めてであると共に、いわゆる島嶼国からも初選出となる快挙であり、日本は長年の友情をもとにモルディブを支援しました。
モルディブとは長年にわたる良いご縁があります。かつてのモルディブ大地震の際に島を津波から守ったとされるのは、日本の支援で整備した消波ブロックです。
一方、東日本大震災の際にはモルディブは日本に60万缶ものツナ缶詰を贈ってくれました。この時は、その缶詰を被災地に届けるために私がボランティアを募集し、深夜川口を出発した大型バスにモルディブ大使が同行しました。
石巻市では避難所を訪問し片付けなど作業を行なった後、持参した食材で簡単なバーベキューを催し皆さんに缶詰を振る舞いました。この時の日・モルディブの温かい交流は今でも忘れることのない良い思い出です。
同行したモルディブの大使は、今回シャーヒド大臣が国連総会議長の就任中、モルディブの外務大臣代理となるカリール氏です。
その後、私が総務大臣時代には日本国閣僚として初訪問し、地デジ放送システムの交渉を行いました。結果、既に採用決定していたヨーロッパ方式を日本方式に変更することに成功し、現在も事業が進んでいます。
私のモルディブ訪問の際には、被災地に贈ってくれたモルディブの缶詰工場のある島に水上飛行機で訪れ、日本の御礼の気持ちを届けました。
国と国の関係は、人と人との交流が基礎となっているのです。
日本とモルディブは大変良好な関係にあり、日本の国連における活動にも全面的な支援をいただいています。
モルディブは「自由で開かれたインド太平洋」を実現する上での重要なパートナー国です。
この日も、我が国とモルディブの友好関係のさらなる発展と、議長就任中にコロナワクチンの全世界へのアクセスを目指すシャーヒド議長との連携・協力について意見交換しました。