7月11日、沖ノ鳥島周辺の我が国EEZ内における中国海洋調査船の違法な活動は3日目に入りました。(2020年07月11日)

 

7月11日、沖ノ鳥島周辺の我が国EEZ内における、中国海洋調査船の違法な活動は3日目に入ってまだ続けられています。
一人でも多くの日本国民に、中国による傍若無人な実状をお届けしたく、海保広報(第3報)を掲載いたします。
国民の怒りの声をさらに大きく上げなければなりません。ご協力のほどよろしくお願いします。


◎中国海洋調査船「大洋号」の視認について(第3報)

1 南東向け航行中であった中国海洋調査船「大洋号」は、昨日10日) 午後 5時20分頃、沖ノ鳥島の北約170キロメートルの我が国排他的経済水域内において漂泊し、午後5時40分頃、同海域にて観測機器様のものを海中へ投入するのを 当庁巡視船により確認しました。そのため、「我が国の排他的経済水域において、我が国の事前の同意のない調査活動は認められない。調査の中止を求める。」旨の中止要求を無線及び電光掲示板(停船命令等表示装置)にて実施しました。

2 午後11時10分頃、同位置において同調査船が観測機器様のものを揚収するのを確認しました。

3 また、同調査船は、その後、航走と漂泊を繰り返した後、本日、午前 9 時 40分頃から 午前10時30分頃及び午前11時50分頃から午後0 時 50分 頃までの間、再び、沖ノ 鳥島の北北東約160キロメートルの我が国排他的経済水域内において
漂泊し、同海域にて観測機器様のものを海中へ投入するのを当庁巡視船により確認したことから、「我が国の排他的経済水域において、我が国の事前の同意のない調査活動は認められない。調査の中止を求める。」旨の中止要求を無線及び電光掲示板(停船命令等表示装置)にて実施しました。

4 午後2時現在、同調査船は、沖ノ鳥島の北北東約160キロメートルの我が国排他的経済水域内において 北東向け航行中であり、引き続き、当庁巡視船が同調査船の監視警戒を行っています。

令和2年7月11日
午後5時20分発表
第三管区海上保安本部

◎中国海洋調査船「大洋号」の視認について(第2報)

1 本日、午前6時10分頃、当庁巡視船により 沖ノ鳥島の北北西約 300 キロメートルの我が国排他的経済水域内において 漂泊中の中国海洋調査船「大洋号」が観測機器様のものを揚収するのを確認しました 。

2 午後2時現在、同調査船は、沖ノ鳥島の北北西約230キロメートルの我が国排他的経済水域内において南東向け航行中であり、引き続き、当庁巡視船が同調査船の監視警戒を行っています。

令和2年7月10日
午後3時50分発表
第三管区海上保安本部

◎中国海洋調査船「大洋号」の視認について(第1報)

1 本日、午前10時4 0分頃、しょう戒中の当庁巡視船が沖ノ鳥島の北北西約310キロメートルの我が国排他的経済水域内において、 漂泊中の中国海洋調査船「 大洋号 」が ワイヤー様のものを海中へ延ばして いるのを確認したことから、 「 我が国の排他的経済水域において、 我が国の事前の同意のない調査活動は認められない。調査の中止を求める。」 旨の中止要求を無線 及び電光掲示板(停船命令 等 表示装置) にて実施 しました。

2 本日、正午現在 、同調査船は沖ノ鳥島の北北西約310キロメートルの我が国排他的経済水域内に漂泊しており、当庁巡視船が監視警戒にあたっています。

令和2年7月9日
午後0時10分発表
第三管区海上保安本部


※写真は #第三管区海上保安本部 提供

#海上保安庁 #JCG

○状況と背景を説明した私の昨日のFB コメントを再掲します。
海上保安庁からはこうした事態に対して毎回広報が発出され、主な報道機関に連絡されています。
しかし、実際に記事にするかどうかは報道各社の判断であり、何日も違法活動が続いているのにほとんど報道がない場合もこれまでありました。
私は、自分のFacebookやTwitterを通じて一人でも多くの日本国民が実際に起きていること知ってもらいたい、との思いから海保広報を公開しております。
国民世論の大きさは、日本外交の大きな推進力になります。
中国による尖閣諸島海域での我が国主権への横暴な挑発に加え、我が国EEZ内での同意や連絡のない海洋調査活動は、既に20年ほど前から増え始めています。中国は違法な活動により得た調査データを使用して、国際学会で勝手な論文を発表したり、メタンハイドレートやレアアース泥などの海洋資源戦略、大陸棚調査などを進めようとしているのです。
私としても、海保との状況共有に加え、外交当局とも常に密接な連絡を取っています。自民党・領土特命委員会では、本件についてこれまで何年にもわたり協議を重ねております。
参考として、過去に私がまとめた資料も掲載しますので、是非ご覧になってください。
中国の傍若無人な活動に対して、日本世論が大きな怒りの声を上げなければ、それは中国に誤ったメッセージを送ることにつながりかねません。
海保広報の拡散に、是非ご理解とご協力をお願いします。