竹島は歴史的にも国際法上も我が国固有の領土ですが、韓国によって不法占拠が続いています。
特に昨年の政権交代以降、外交に不慣れで軸足の定まらない民主党政権の足下を見透かしたかのように、韓国は竹島の不法占拠をさらに強化する動きを強めているのです。
その竹島で、韓国による新たな動きが起こっています。我が国にとって、とても見逃すことのできない重大問題なのですが、政府が事態を明らかにしないため、マスコミもほとんど報道いたしません。
今号では私から皆様に緊急報告させていただきます。
◆ 海洋科学基地の工事発注の動き
昨年、韓国海洋研究院が竹島北西1 キロの沖合に「海洋科学基地」なるものの建設を計画していることが明らかになりました。
基地は地上15階建て相当のヘリポートを備えた構築物であり、総工事費は373億ウォン(約26億円)、竹島近海の海洋観測を行うと共に、韓国実行支配の強化を目論んだものです。
当初この基地は、昨年 6 月に設計を完了して 9 月に着工、2013年に完成という予定でした。
しかし、この情報を韓国側の国内報道から手に入れ、それを元に追求した私の国会質問等、日本国内の反発が功を奏したのか、昨年半ば以降、工事契約の発注がストップしていました。
ところが、本年 1 月24日の建設経済新聞、及び 1 月28日の毎日新聞(いずれも韓国紙電子版・韓国語)の報道によると、韓国海洋研究院は1 月24日、海洋科学基地の建設工事の契約締結を調達庁に依頼。調達庁はこれを受けて工事の設計図を作成し、入札参加資格を決めた上で、間もなく入札を行う予定であるというのです。
これが事実であれば、我が国の領海に他国の構築物が新たに建設されることになり、重大な主権侵害となることは明らかです。
◆ 住民宿泊所の拡張工事完成
ほかにも竹島では、より多くの韓国人を居住可能とするため、既設の宿泊所の拡張工事が昨年より行われております。 1 月19日のソウル新聞(韓国紙電子版・韓国語)によると、この工事が本年 4 月までに完成、5月に竣工式が開かれる予定という記事が掲載されました。
現在の宿泊所は地上 2 階、全体面積118.92㎡ですが、この拡張工事によって地上 4 階、全体面積373.14㎡と約 3 倍の規模となり、最大で40人が同時に居住できるようになるとのことです。
今現在、竹島に韓国の宿泊所が存在すること自体も大問題ですが、竹島の韓国既存施設がノーチェックで改築されることは、政権交代前の日韓関係ではあり得なかったことなのです。
我々自民党が政権を担っていた最近の10年間では、竹島で新たな動きがあればどんな小さな事でも見逃さず抗議し、阻止してきました。
韓国が竹島周辺海域で海流調査を強行した平成18年 7 月には、小泉政権が実際に海上保安庁の巡視船を派遣し、韓国調査船を追尾の上、調査をやめさせたこともあるのです。