理事の辞任及び補欠選任等について(副大臣答弁)
168-衆–経済産業委員会-1号 平成19年10月19日
○東委員長 これより会議を開きます。
この際、一言ごあいさつ申し上げます。
このたび、経済産業委員長に選任されました東順治でございます。
御承知のとおり、我が国の経済及び産業の状況は、回復基調が続いているものの、人口減少と高齢化、都市と地域との格差、あるいは地域間の格差、国際競争の激化、エネルギー・環境制約の高まりなどの大きな社会変化に直面しております。
このような現状を踏まえ、我が国の経済社会の新たな発展のためには、イノベーションの加速化、地域経済及び中小企業の活性化、人財立国の実現、資源及びエネルギー政策の戦略的展開などの課題が山積しております。
また、全国の原子力発電所の安全問題に関心が高まっている中、国民の原子力に対する信頼回復に努めていく必要があります。
かかる重大なときに当たり、適切な施策を推進し、国民生活の安定と向上を図るため、本委員会に課せられた責務はまことに大きく、改めてその職責の重大さを痛感いたしております。
理事並びに委員各位の御指導と御協力を賜りまして、公正かつ円満なる委員会運営に努め、本委員会の使命を果たしてまいりたいと存じます。
何とぞよろしくお願い申し上げます。(拍手)
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○東委員長 理事辞任の件についてお諮りいたします。
理事後藤斎君から、理事辞任の申し出があります。これを許可するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○東委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。
引き続き、理事補欠選任の件についてお諮りいたします。
ただいまの理事の辞任並びに委員の異動に伴い、現在理事が七名欠員となっております。その補欠選任につきましては、先例により、委員長において指名するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○東委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。
それでは、理事に
梶山 弘志君 鈴木 俊一君
谷本 龍哉君 やまぎわ大志郎君
吉川 貴盛君 大島 敦君
及び 古川 元久君
を指名いたします。
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○東委員長 次に、国政調査承認要求に関する件についてお諮りいたします。
経済産業の基本施策に関する事項
資源エネルギー及び原子力安全・保安に関する事項
特許に関する事項
中小企業に関する事項
私的独占の禁止及び公正取引に関する事項
鉱業と一般公益との調整等に関する事項
以上の各事項につきまして、議長に対し、国政調査の承認を求めたいと存じますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○東委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。
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○東委員長 この際、甘利経済産業大臣から発言を求められておりますので、これを許します。甘利経済産業大臣。
○甘利国務大臣 第百六十八回国会における経済産業委員会の御審議に先立ちまして、経済産業行政を取り巻く内外の諸課題の認識及び取り組みにつきまして申し述べさせていただきます。
現在、我が国経済は、民需主導の成長を続け、戦後最長の景気拡大を享受しておりますが、一方で、中小企業や一部の業種、地域については回復状況にばらつきが見られ、原油価格や原材料価格、海外経済の動向にも十分な注視が必要であります。また、中長期的には、人口減少や国際競争の激化、厳しいエネルギー・環境制約など、構造的で早急な対応を迫られる課題を抱えております。
このように地域や企業規模によって業況にばらつきが見られる中で、成長の果実を地域や中小企業に広く行き渡らせることが必要です。このため、さきの通常国会において、本委員会で御審議の上、成立した企業立地促進法と中小企業地域資源活用促進法を積極的に活用していくとともに、中小企業のIT活用の促進、下請取引の適正化、資金調達や事業承継の円滑化、農業と商工業の連携などを進めるため、関係省庁とも連携し、予算、金融、税制といった政策手段を総動員して地域・中小企業の活性化を促してまいります。
国民の安全、安心の確保にも全力を尽くします。
新潟県中越沖地震では、原子力発電所の安全確保に関し、国民の皆様に御心配をおかけしました。今後は、消防体制の強化や迅速な事故報告体制の構築に取り組むとともに、耐震安全性については最新の知見を反映し、地元の皆様を初め国民の皆様の安心を確保するべく確実に安全性を確認してまいります。
また、製品安全対策や悪質商法対策など消費者保護の充実にも取り組んでまいります。特に製品安全対策については、ガス瞬間湯沸かし器など、消費者による保守が難しく、経年劣化による重大事故のおそれが多い製品について、事故を未然に防ぐための措置を講ずるとともに、PSE制度の見直しなどを行うため、今国会に消費生活用製品安全法と電気用品安全法の改正法案を提出いたしました。
資源の少ない我が国としては、エネルギー・環境政策に積極的に取り組むことが不可欠であります。資源国との総合的な関係を強化するため、貿易保険や経済・産業協力などを戦略的に活用しつつ、可能な限り私みずからが先頭に立って資源外交に積極的に取り組んでまいります。同時に、省エネルギー・新エネルギー対策の推進、安全の確保と地元の理解を大前提とした核燃料サイクルを含む原子力の推進などにも取り組み、総合的なエネルギー政策を遂行してまいります。
地球温暖化問題については、京都議定書に掲げる六%削減目標を確実に達成するため、京都議定書目標達成計画の改定に取り組んでまいります。同時に、温暖化ガスの主要排出国すべてが参加し、経済成長と両立する将来枠組みをつくるべく、省エネルギー国際協力や原子力の国際的な利用拡大の促進などによって、国際的な議論を主導してまいります。また、二〇五〇年までに世界全体の温暖化ガス排出量を半減させるとの長期目標を達成するため、エネルギー分野などにおける革新的技術の開発も強力に推進してまいります。
人口減少下にあっても経済成長を実現することは、その成果を地域や中小企業、家計にも波及させ、また、経済と財政の一体改革を進める上でも、極めて重要であります。このため、昨年七月に策定した経済成長戦略大綱を本年六月に改定し、イノベーションや生産性の向上のための施策を強化したところですが、今後これらの施策を着実に実行に移してまいります。
具体的には、次世代環境航空機や次世代原子炉などの研究開発、産学連携による人材育成、特許審査の迅速化や特許制度の国際調和、戦略的な国際標準化の推進などイノベーションを支える基盤を強化してまいります。あわせて、電子タグ、電子商取引の基盤整備といったIT活用の推進やサービス産業生産性協議会を活用したサービス産業の革新によって、生産性の向上を促進します。また、JAPAN国際コンテンツフェスティバルなどを通じて日本のコンテンツを世界へ強力に発信してまいります。
対外政策については、WTOドーハ・ラウンドの交渉において我が国が引き続き各国の橋渡し役となり、早期妥結に至るよう政府一丸となって積極的に取り組んでまいります。
また、本年八月に大筋合意に至ったASEANとのEPAについて、十一月の日・ASEAN首脳会合までに最終妥結に至るよう努めてまいります。さらに、東アジアの経済統合を強力に推進するため、ASEAN、日中韓、インド、豪州及びニュージーランドの十六カ国を対象とした東アジア包括的経済連携構想の実現に向けた取り組みや、東アジア・アセアン経済研究センターの本格的な立ち上げを進めます。米国、EUを含めた大市場国、投資先国などとのEPAについても、可能な国、地域から取り組みを進めてまいります。
北朝鮮に対しては、引き続き、経済制裁を厳格に実施し、誠実な対応を促します。
最後に、今後とも、国民各位の御理解のもと、経済産業政策の推進に全力を挙げてまいる所存です。特に、東委員長を初め委員各位の一層の御理解と御協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。(拍手)
○東委員長 次に、新藤経済産業副大臣、中野経済産業副大臣、山本経済産業大臣政務官及び荻原経済産業大臣政務官から、それぞれ発言を求められておりますので、順次これを許します。新藤経済産業副大臣。
○新藤副大臣 おはようございます。
このたび経済産業の副大臣を拝命しました新藤義孝でございます。
これまでこの経済産業委員会は理事として皆様のお仲間に入れていただいていましたので、どうぞよろしくお願い申し上げたいというふうに存じます。
地域経済の活性化、それから持続的な経済成長の実現、さらには国民の安全、安心の確保、エネルギー・環境制約の克服、そしてアジアにおける経済統合の推進など、経済産業行政を取り巻く課題は極めて多岐にわたっております。
甘利大臣を中心にいたしまして、中野副大臣、そして荻原、山本両大臣政務官ともども力を合わせて、全力を挙げて取り組んでまいりたいというふうに思っております。
東委員長を初めといたしまして委員各位の御指導を賜りますように、またこの経済産業委員会の活性化をお願い申し上げまして、ごあいさつにかえます。
よろしくお願いします。(拍手)
○東委員長 次に、中野経済産業副大臣。
○中野副大臣 おはようございます。
このたび経済産業副大臣に任ぜられました中野正志でございます。
甘利大臣の所信にもございましたように、中小企業対策などの地域に根差した政策、あるいは製品安全などの国民生活に根差した政策、あるいはまたWTO、EPA、資源エネルギー外交、世界的に展開する政策、たくさんの課題を抱える私たちの経済産業行政でありますけれども、非力な私たちですが、四人しっかりスクラムを組んで、甘利大臣をお支えしながら頑張りたいと思います。
どうぞ、東委員長を初めといたしまして委員の皆様の御指導と御支援を賜りますように心からお願いを申し上げます。
ありがとうございます。(拍手)
○東委員長 次に、山本経済産業大臣政務官。
○山本(香)大臣政務官 このたび経済産業大臣政務官を拝命いたしました山本香苗でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
先ほどの大臣のごあいさつにございましたとおり、経済産業行政を取り巻く環境というのは大変さまざまな課題があるわけでございますけれども、先ほどの副大臣のごあいさつにもございましたとおり、新藤、中野両副大臣とまた荻原政務官と力を合わせまして、甘利大臣のもと、一つ一つの課題に全力で取り組んでまいりたいと思っております。
東委員長を初め委員各位の皆様方のこれまで以上の御指導を賜りますよう、心からお願い申し上げます。
どうぞよろしくお願い申し上げます。(拍手)
○東委員長 次に、荻原経済産業大臣政務官。
○荻原大臣政務官 おはようございます。
このたび大臣政務官を仰せつかりました荻原健司でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
新藤、中野両副大臣、山本大臣政務官とともに甘利大臣をしっかりと支え、我が国経済の発展、そして産業の振興に努力してまいります。
東委員長を初め委員の先生方の皆様の御指導、御鞭撻、心よりお願いを申し上げます。
ありがとうございます。(拍手)
○東委員長 次回は、来る二十四日水曜日午前九時五十分理事会、午前十時委員会を開会することとし、本日は、これにて散会いたします。
午前十時四十五分散会