憲法審査会の海外調査、2カ国目のウクライナでは就任したばかりの35歳のホンチャルク新首相、日本の国会にあたる最高会議のラズムコフ議長とウクライナ・日本友好議員連盟の皆さんと意見交換を行いました。
両者より、日本のこれまでのウクライナに対する支援に感謝と、引き続き二国間の連携を強化していきたいとの表明がありました。
特に外交委員長より、本年8月よりの第9会期を迎えた国会でこれほど大きな外交団を迎えたには初めてのこと、と大変な歓迎をいただきました。
ロシアと厳しく対峙しているウクライナにとって、領土問題や国際経済制裁に対する日本の姿勢は大きな支えとなっている、ウクライナ国会内での日本に対する政策は、与・野党の枠を超えて合意しているとのことでした。
私からは、1991年ロシアよりの独立を果たして以来の民主主義国家建設に対するウクライナの努力に敬意を表するとともに、人権、自由と民主主義、法の元での平等という普遍的価値観を共有できる国としてウクライナを日本の国会としても支援していきたいと申し上げました。
ロシアとのクリミア・ドンパス地方問題に直面しているウクライナからは、日本とロシアの北方領土問題についても高い関心が示されました。
私からは、国民の意思の統合、領土の保全、主権の確立は国家の成立基本要素であり、日本としては、いかなる国の力による国境線の現状変更は認められず、国際社会の秩序変更への試みには断固として対処すべきと考えており、ウクライナを支援する考えであることを伝えました。
国会の対日友好議員連盟は、私たちの訪問に合わせて急遽先週結成されたものであり、ウクライナ国会としては3番目の議連だそうです。
夕方には、日本大使公邸においてレセプションが開催され、大勢のウクライナ議員にお出でいただき、交流の花が咲きました。
また、昼間の国会議事堂を視察している最中に、国会見学に訪れたウクライナの小学六年生たちと行会い、声をかけたところ「日本人と写真を撮りたい」と言われ、楽しいひと時となりました。
ウクライナの子どもたちの記憶に残り、日本への興味が湧いてくれればこんな嬉しいことはありません。