11月24日、戦没者の慰霊追悼に訪れた 硫黄島は、台風の影響で、あいにくの雨となりました。慰霊式典こそ場所を変えましたが、心を込めて追悼の献花を行った後、雨の様子をみながら予定どうり島内の戦跡、地下壕などを巡拝いたしました。(2018年11月24日)

 

20181124_img511月24日、戦没者の慰霊追悼に訪れた硫黄島は、あいにくの雨となりました。
 
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強い雨のため天山の慰霊碑での追悼式典は、急遽硫黄島基地の体育館を借りて行いました。
 
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 私の過去25年近くの硫黄島訪問歴で、追悼式典ができなかったのは森 喜郎元総理が硫黄島懇話会会長を務められていた時の1回のみでした。
 
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 今回は台風の影響とのことで参加者にとっては残念なことでしたが、硫黄島は昔も今も真水が取れず、飛行場滑走路に降った雨をまとめて集水し生活用水にしています。渇水が続くと最低要員を残し隊員を本土に戻し基地機能を縮小することすらあるのです。硫黄島基地関係者にとってはまさに恵みの雨であり、私たちは幸運だったとも言えます。
 
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 終日の雨の中、慰霊式典こそ場所を変えましたが、地下壕や戦跡巡拝は雨の様子をみながら予定どうり回ることができました。
 
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 終戦から73年間、時間の止まった南の島では、硫黄島守備隊2万2千人のうち生還出来た方は約1,000人、亡くなった2万1千人のうち51%が未だ島で眠ったままです。
 
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 島で戦った方々が一人残らず故郷にお還りいただくまで、硫黄島の戦いは終わっていないのです。
 
20181124_img23  私たち超党派国会議員で作る「硫黄島問題懇話会」は逢沢一郎会長を中心に、有志議員により硫黄島協会が行う戦没者慰霊追悼顕彰事業を支援し、長年の悲願である飛行場滑走路下のご遺骨探索など戦没者遺骨収集帰還事業を応援し、引き続き全力で取り組んでまいります。
 
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 今回の参加者の最年少者は戦没者のひ孫にあたる13歳の方、最年長者は84歳でした。遺族の高齢化が年々進み将来を心配される方がおられますが、私は心配しておりません。英霊を思う心は子供、孫、ひ孫と引き継がれていけば良いのです。
 
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 時間が経ち世代が変わっても、私たちは現在の平和が英霊の皆様の尊い犠牲の上に成り立っていることを心に刻み、決して風化させることなく次の世代に伝えていかなければなりません。
 
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そして、二度と悲しい戦争が起きないよう、平和の誓いを持ち続けることが英霊に報いることだと考えています。
 
20181124_img28英霊の魂が安らかならんことと共に、私たち遺族にご加護を賜るように願いを込め、愛しい島をあとにしました。

英霊の魂が安らかならんことと共に、私たち遺族にご加護を賜るように願いを込め、愛しい島をあとにしました。

 
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