4月18日、自民党本部で私が総務大臣時代にプロジェクトネームをつけた、「言葉の壁を越えよう!多言語音声翻訳システム」(グローバル コミュニケーション計画)の第4回展示会が開催されました。
第1回目の出展企業は1社のみでしたが、今回は30社が参加し、現在開発中も含め、各分野別に様々な最新の音声翻訳システム・機器をプレゼンしてくれました。
ベースアプリとなる「Voice Tra (ボイストラ)」にもいよいよディープラーニング機能をもたせたAIが装着され、さらに高度な翻訳変換が実現することになります。
たくさんの人でごった返した会場では、ボイストラを活用した、駅の改札やタクシー、病院の診察室、消防救急隊、などすでに実用されているもののデモンストレーションが行われました。
4回目となる今回は、さらに郵便局窓口での活用や民泊サービスへの応用など新しい試みも紹介され、ますます開発が進んでいることがわかります。
ボイストラは、総務省管轄の独立行政法人 情報通信研究機構(NICT)がもともと開発し、研究を進めておりましたが、私が研究所を視察した際に有用性を感じ、予算を大幅拡充した上に、それまで無かったAIによる言語変換システムを導入するなど推進体制を強化しました。
また、首相官邸の会議で私から安倍総理や麻生副総理など多くの閣僚に直接デモンストレーションを行ったこともあります。
総務省挙げての取り組みで政策のプライオリティを上げ、2020東京オリンピック・パラリンピック開催までに実用化する目標を政権内で共有しています。
ホテルのフロントや商店、駅の改札やタクシーなど交通機関、医療機関、観光案内など様々な場所で必要な言語変換の精度を向上させるべく、NICTを中心に民間企業の参画も得ていくつものプロジェクトが同時並行に動いています。
私が海外視察の際には、あらゆる国の大臣たちに目の前でデモンストレーションを行い、日本の革新的かつ高度な技術のアピールすることで、ICT分野の二国間協力の覚書をたくさんの国々と締結することができたのです。
2年後に迫る東京オリンピック・パラリンピックにおいても、あらゆる場面での活用が大いに期待できる多言語音声翻訳システムを活用したグローバル・コミュニケーション計画。1人でも多くの方に、知っていただければと思います。