12月9日、英霊への慰霊・追悼に出かけた硫黄島は、最高気温22度、雨続きだった昨日までと打って変わり穏やかな晴天に恵まれました。
全国から集まった硫黄島協会の皆さんと、心を込めて追悼の献花・献水を行った後、バスに分乗して島内の戦跡、地下壕などを巡拝いたしました。
硫黄島協会の役員を除けば、大半が初めての渡島です。
硫黄島は一般の民間人がいない基地の島であり、島内はいたる所に地下壕陣地跡があり、今だに不発弾が発見されるような、72年間時間が止まった島なのです。
政府の遺骨収集帰還事業は大規模に実施されておりますが、ご遺骨の収容は未だ5割に届いておりません。
残る1万1千余の方々がお一人残らず故郷にお還りいただくまで、硫黄島の戦いは終わっていないのです。
私は、硫黄島に眠る英霊への追悼顕彰を続けると共に、二度と悲惨な戦争を起こさないための「平和を祈る島」として硫黄島を遺したい、と考えています。
厳しく辛い状況にあって、くじけずへこたれず、自分の大切なものを護るため最後まで全力を尽くした英霊の皆さまに、改めて想いを馳せる大事な一日となりました。