7月3日に退去したばかりの中国の海洋調査船「勘407」が翌4日から再び尖閣諸島・久場島周辺EEZに舞い戻り、我が国が受け入れられない違法な海洋調査を強行しています。(2017年07月05日)

 

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7月3日に退去したばかりの中国の海洋調査船「勘407」が翌4日から再び尖閣諸島・久場島周辺EEZに舞い戻り、我が国が受け入れられない違法な海洋調査を強行しています。

海保巡視船が現場海域で中止要求を繰り返しておりますが、効果を上げることはできず、かつ今回も国内で報道がなされない為、皆さまに知られることもありません。

前回は6月21日から7月3日まで、13日間22回に亘り大正島から久場島まで居座って調査をしましたが、1日おいてその続きを実施しているようです。

「勘407」は6月6日から調査を開始し13日まで行った後、おそらく天候の関係で一旦は海域を離脱したのではと考えられます。
一ヶ月にわたって何らかの海洋調査を繰り返しているのです。

ここまで海のルールを平然と無視されて、日本は黙っていて良いわけがありません。
外交ルートではレベルを上げて強い抗議を行っていると聞いておりますが、効果を上げられないことが残念でなりません。

海保が公開した写真には、船尾からワイヤーがはっきり確認できます。
政府に対し、私もより実効的な措置を取るよう強く働きかけております。
度々のお知らせになってしまいますが、海保広報第4報までをお届けします。
どうか一人でも多くの方に、こうした状況が伝わることを願っております。

〇中国海洋調査船「勘407」の視認について(第4報)

7月5日午後3時現在、大正島の北北東約90キロメートルの我が国排他的経済水域内において、北東向け航行中の中国海洋調査船「勘407」から引き続きワイヤー様のものが海中へ延びているのを監視中の当庁巡視船が確認しています。当庁巡視船から同調査船に対し、「現在貴船のいる海域は、我が国が貴船の旗国から受けている事前通報の海域と異なっている。事前通報と異なる海域での調査活動は認められない。調査の中止を求める。」旨の中止要求を実施しています。
第十一管区海上保安本部
平成2 9 年7 月5 日
発表: 午後4 時1 0 分

〇中国海洋調査船「勘407」の視認について(第3報)

7月5日午前5時59分頃、大正島の北北西約101キロメートルの我が国排他的経済水域内において、南東向け航行中の中国海洋調査船「勘407」からワイヤー様のものが海中へ延びているのを監視中の当庁巡視船が確認したことから「現在貴船のいる海域は、我が国が貴船の旗国から受けている事前通報の海域と異なっている。事前通報と異なる海域での調査活動は認められない。調査の中止を求める。」旨の中止要求を実施しました。

7月5日午前9時現在、同調査船は、大正島の北約80キロメートルの我が国排他的経済水域内において、ワイヤー様のものを海中へ投入したまま南東向け航行しています。
第十一管区海上保安本部
平成2 9 年7 月5 日
発表: 午前1 0 時3 0 分

〇中国海洋調査船「勘407」の視認について(第2報)

7月4日午後3時現在、大正島の北北西約92キロメートルの我が国排他的経済水域内において、北西向け航行中の中国海洋調査船「勘407」から引き続きワイヤー様のものが海中へ延びているのを監視中の当庁巡視船が確認しています。当庁巡視船から同調査船に対し、「現在貴船のいる海域は、我が国が貴船の旗国から受けている事前通報の海域と異なっている。事前通報と異なる海域での調査活動は認められない。調査の中止を求める。」旨の中止要求を実施しています。
第十一管区海上保安本部
平成2 9 年7 月4 日
発表: 午後4 時3 0 分

〇中国海洋調査船「勘407」の視認について(第1報)

7月4日午前5時59分頃、久場島の北約88キロメートルの我が国排他的経済水域内において、南東向け航行中の中国海洋調査船「勘407」からワイヤー様のものが海中へ延びているのをしょう戒中の当庁航空機が確認したことから「現在貴船のいる海域は、我が国が貴船の旗国から受けている事前通報の海域と異なっている。事前通報と異なる海域での調査活動は認められない。調査の中止を求める。」旨の中止要求を実施しました。
7月4日午前9時7分現在、同調査船は、久場島の北北東約79キロメートルの我が国排他的経済水域内において、ワイヤー様のものを海中へ投入したまま南東向け航行しています。
第十一管区海上保安本部
平成2 9 年7 月4 日
発表: 午前1 1 時2 0 分