私が総務大臣の時に始めた「異能ベーション(変な人プロジェクト) 」、第4回目となる平成29年度の公募を開始します。(2017年05月05日)

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私が総務大臣時代に始めた「異能ベーション(略して変な人プロジェクト) 」プログラム、第4回目となる平成29年度の公募を開始します。

ICTを活用して我が国の経済成長とイノベーションを実現させることを目指す総務省が、人類史上イノベーションを起こしてきたのは、いつもぶっ飛んだ「変な人」だったという仮説に基づき、私が名付け親になって始めたのがこの「変な人プロジェクト」です。

 

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平成26年の夏、公募実施を発表した時には、総務省が変な人を採用するらしい、募集しているようだとの誤解による問い合わせが殺到し、その数なんと3,000人強という日本政府始まって以来の大騒ぎになりました。

10人の採択に700件以上の応募があり、合格率は東大やハーバード大に合格するより厳しいものとなりました。

 

この事業の肝は、世に埋もれている凄いアイデアを掘り起こすだけではありません。一人当たり300万円の支援費の数倍以上の予算を付けて、世界で活躍するその世界の第一人者がアドバイザー・スーパーバイザーとして異能研究者をバックアップし、アイデアの実用化、社会実装を目指すところにあります。

実際、採択研究の中には、成果発表会でのお披露目と同時に特許出願を行った技術や、Yahoo!に採用されたため、発表会と同時刻にYahoo!側からプレゼンされたものもありました。

 

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私も大臣職から離れたとはいえ、このプロジェクトを推進するチームの一員である気持ちに変わりはありません。

スーパーバイザーの中には、このことのためだけにロサンゼルスから帰国してくれた先生もおり、所管する総務省情報通信国際戦略局のスタッフも、既に部署は異動したにも関わらず非常勤嘱託となって仕事を続けてくれている官僚もいます。

応募する人も変な人ですが、お世話する側にも結構変な人がいる、のりの良い楽しいプロジェクトなのです。

目ざましい成果を上げられた研究者とスーパーバイザー、運営事務局の角川アスキーさんに感謝するばかりです。

 

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3回目となった昨年度の応募件数は、10件の枠に対し、H26年は710件、H27年は1,061件、H28年には1,218件と3年連続増加しています。

これは東大の入試競争率の約4倍、ハーバード大の約17倍をはるかに超える121.8倍(H28年)の競争率となっています。

さらに、応募資格の年齢制限を撤廃した結果、最年少応募者は5歳、最高齢者は86歳、女性応募者も激増しています。
回を重ねるごとに皆さんの関心が高くなっており、このプロジェクトの応援団長を自認する私も大変嬉しく思っております。

 

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今年度は、既存の「破壊的な技術課題への挑戦」部門に加え、「異能ベーション」プログラムに賛同いただいている協力・協賛企業と連携し、「異能ジェネレーション・アワード」部門が創設されました。副賞として20万円や特別賞が提供されます。

 

こうした取り組みの中から、社会を変える、世界を変えるアイデアが出ることを夢見ております。

 

異能vation 報道資料

異能vation 平成29年度公募資料

異能vation 協力・協賛企業

 

写真は、昨年度成果発表の際のものです。