日本の領土を守るため行動する議員連盟(領土議連)会長として、岸田外務大臣と菅官房長官を訪ね、政府への申し入れを行いました。(2016年8月9日)


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日本の領土を守るため行動する議員連盟(領土議連)会長として、8月9日(火)岸田外務大臣と菅官房長官を訪ね、①中国船の尖閣海域への侵入について②韓国・国政担当者の竹島上陸にかかる政府対応について政府への申し入れを行いました。
8月5日に公船2隻と漁船6隻が領海に同時侵入。6日は公船と約230隻の漁船が接続水域に進入、7日は公船2隻が領海3度侵入を繰り返し、周辺には過去最多の公船13隻・漁船約300隻が航行。8日には公船計15隻が領海に一時侵入するなど今回初めての行動が連日続いています。

政府は、中国のこうした不要な挑発に対し、断固たる意思と危機感を持って警戒・対応を強化すべきです。
官房長官からは、領土・領海を守るため必要な手立ては打っている、との返答がありました。
領土を守る議連として、最大限政府を支援しつつ、必要な役割を果たしていく旨を、私からも伝えました。

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次に、竹島に関しては、7月25日、慰安婦問題への両国間の合意を履行するための確認や、両国間の個別の懸案事項について話し合う7ヶ月ぶりの日韓外相会談が開かれるその日に、韓国最大野党「共に民主党」文在寅(ムン・ジェイン)前代表が竹島に上陸するという暴挙が行われました。
しかも、島の警備隊に持参した食事を振る舞ったり、島の宿泊所で一泊するなどという、韓国行政による特別な計らいがない限りできないことが行われていたのです。
韓国の国政関係者の竹島上陸は、実に三年振りのことであり、通常一般客が滞在するのは20分間という島に一泊するという特別事態が、事もあろうに日韓外相会談の最中に起こっていたのです。

ところが我が国政府の対応は、
・この情報が大臣・幹部に伝わっておらず、会談の場で岸田大臣は抗議することも、視察中止を申し入れることも出来なかった。
・午後に行われた日本の抗議は、在韓国大使館員からの電話による形式的かつ低レベルなもの。
・外務省は、このような事態が起きたことを報道発表しなかったため、報道各社による配信も少なく、多くの国民は事実を知らされず、何の世論も起きなかった。
という有様です。

我々議連は今回の事態に対する日本側の対応が、韓国側に誤ったメッセージ、即ち「韓国・国政関係者の竹島上陸を日本側は大きな問題としない。」となって伝わることにならないかということを強く危惧しています。

外相会談の最中に日本との信頼を裏切るような事態を起こす外交環境では、その他の慰安婦問題など日韓の懸案事項を前に進めることはいかがなものかと言わざるを得ません。

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私たち議員連盟は、この度の韓国・国政関係者による竹島上陸に関し、断固抗議の意志を表明するために即時に決議すると共に、今後こうした事態を招くことのないよう政府・外務省に改善を強く申し入れました。
また、改めて高いレベルで韓国に対し外交上の儀礼と信頼を裏切る行為に対し厳重な抗議を伝えるべきと要請しました。
外務大臣からは、「議連の皆さまの指摘を重く受け止め、きちんと対応します。今後とも支援・ご協力をお願いしたい。」と応答がありました。

この度の事態に対する事実関係を列挙した決議と資料を掲載いたしますので、ご覧ください。
韓国・国政関係者の竹島上陸にかかる政府対応についての決議
外務省 資料

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