総務大臣時代に始めた「異能ベーション」が現在、応募を受け付けております。

私が総務大臣時代に始めた「異能ベーション(略して変な人プロジェクト)  http://www.inno.go.jp/ 」は現在、平成28年度の応募を受け付けております。
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ICTを活用して我が国の経済成長とイノベーションを実現させることを目指す総務省が、人類史上イノベーションを起こしてきたのは、いつもぶっ飛んだ「変な人」だったという仮説に基づき、私が名付け親になって始めたのがこの「変な人プロジェクト」です。

2014年の夏、公募実施を発表した時には、総務省が変な人を採用するらしい、募集しているようだとの誤解による問い合わせが殺到し、その数なんと3,000人強という日本政府始まって以来の大騒ぎになりました。
10人の採択に700件以上の応募があり、合格率は東大やハーバード大に合格するより厳しいものとなりました。

この事業の肝は、世に埋もれている凄いアイデアを掘り起こすだけではありません。一人当たり300万円の支援費の数倍以上の予算を付けて、世界で活躍するその世界の第一人者がアドバイザー・スーパーバイザーとして異能研究者をバックアップし、アイデアの実用化、社会実装を目指すところにあります。

実際、採択研究の中には、成果発表会でのお披露目と同時に特許出願を行った技術や、Yahoo!に採用されたため、発表会と同時刻にYahoo!側からプレゼンされたものもありました。

私も大臣職から離れたとはいえ、このプロジェクトを推進するチームの一員である気持ちに変わりはありません。
スーパーバイザーの中には、このことのためだけにロスアンゼルスから帰国してくれた先生もおり、所管する総務省情報通信国際戦略局のスタッフも、既に部署は異動したにも関わらず非常勤嘱託となって仕事を続けてくれている官僚もいます。

応募する人も変な人ですが、お世話する側にも結構変な人がいる、のりの良い楽しいプロジェクトなのです。

目ざましい成果を上げられた研究者とスーパーバイザー、運営事務局の角川アスキーさんに感謝するばかりです。

二回目となった前回の応募では、前年比1.5倍、10代20代の人や、東京以外の地方から応募が増えているとのことでした。
また異能ベーションプログラムも進化中で、多くのリクエストにより、より広く門戸を開放し、本年度は応募資格の年齢制限もなくなり、あらゆる方にチャンスが生まれました。
こうした取り組みの中から、社会を変える、世界を変えるアイデアが出ることを夢見ております。