12月1日、私が幹事長を務める党の資源確保戦略推進議員連盟を開催しました。
加藤 泰浩 東京大学教授(エネルギー・資源フロンティアセンター教授)より、南鳥島のレアアース泥開発の最近の取組みについて説明を受けました。
政府としては現在分布調査を行っている最中ですが、加藤教授からは一刻も早くレアアース泥の揚泥実験に入るべきではないかとの強い要請がありました。
これを受けて、議員連盟として更なる開発促進について要請書を出すことを決定しました。
当日の資料と併せてご覧ください。
- 東大チームは、南鳥島南方海域で中国の全埋蔵量の3倍以上のレアアース泥が分布していることを確認。
- 中国鉱山の20~30倍の高濃度で分布。
- 中国鉱床ではトリウム、ウランなどの放射性元素を含み廃棄物処理が最大の問題。これに対しこの海域のレアアースデイは放射性元素をほとんど含まないという特長がある。
- 日本が資源小国から資源大国になれるチャンスが大いにある。
- 文科省、国土交通相も参加するコンソーシアムでは、この海域6000m級の深海底からの採泥・揚泥技術の確立を急いでいる。
- 3年にわたる調査でEEZ内のレアアースデイの探査と開発に向けた有望海域の絞り込みはほぼ完了した。
- レアアースデイを経済的に開発できる可能性がある。
- 中国も、直ちに開発はできない公海ではあるが南鳥島周辺の海域に鉱区を確保して探査を進めている。
- 日本が中国の資源戦略の影響をもろに受けないで済むように、可能性が大きなレアアースデイの開発に向けて、採泥・揚泥の実証実験を急ぐよう、政府の決断・支援をお願いしたい。