2003.03.13 カリフォルニア州日系3世若手リーダーとの夕食懇談会

外務省と国際交流基金がカリフォルニア日系米国人コミュニティ・リーダーシップ委員会と協力して、米国の法曹界、政界、公共部門、教育等の分野で活躍する
日系3世、4世、5世の若手リーダー10名を3月8日から14日まで日本に招待した。日系米国人コミュニティは、日本文化や日本の政治・経済等に精通して
いる1世、2世から、米国社会によりしっかりと根を下ろして活躍する3世以降に中心が移りつつある。しかしながら、3世以降の世代は、他人種との婚姻率も
高く、日本について馴染みがない人も多い。こうした新しい世代の日系米国人が日本及び日本人とのつながりを深め、自ら進んで日米関係の「架け橋」となって
欲しいとの期待がこの事業には込められている。新藤政務官は、京都と東京で様々なプログラムをこなした一行の日本滞在最後の夜に夕食懇談会を催した。


藤政務官は、歓迎の挨拶において、米側のとりまとめ役として自費で一行に同行しているアイリーン・ヒラノ全米日系人博物館館長に謝意を述べた上で、プログ
ラムの趣旨を説明し、「ここからテーブルを見ると、日系米国人の方と来賓の日本人の方の区別が全くつきません」と言って会場を笑わせた。更に、苦しい思い
をされた1世、2世のことに思いを馳せつつ、「日本は島国で国際化が難しいと言われている中で、日系人の皆様は日本人も国際的に活躍できるということをま
さに身をもって証明されている。これから益々進展するグローバル化の中で、日本が進むべき道を示された先達である。」と述べ、大拍手を受けた。


懇談は2時間の予定を30分もオーバーして行われた。多くの参加者が、祖父母や両親から「米国人として生きよ」と言われて育ってきたため、日本に特別の感
情は持ってこなかったが、このプログラムで日本の地に降り立ち、周りの風景や人々を目にした時には何とも言えない気持ちがこみ上げてきた、今後は米国にお
いて日本の側からの視点を持って、日米間の「架け橋」になりたいとの発言をし、新藤政務官に心から感謝をしていた。