2001.02.05 第9回日独フォーラムに出席(開催地・ベルリン)


2月4、5日にドイツのベルリンで開催される「第9回日独フォーラム」に、日本側委員として新藤議員が出席した。
日独フォーラムは、1992年の宮沢・コール日独首脳会談により設立が合意され、中長期的な二国間関係の発展強化をめざし両国関係につき幅広い検討を行
い、相互理解の増進と関係の緊密化に貢献することを目的とし、年1回の合同会議を民間レベルの対話フォーラムで行うもので、取りまとめた案は両国首脳に提
言される。
第1回は、93年3月にドイツのベルリンとボンで開催された。

今回は5つの議題に関して両国の担当委員からそれぞれ発言がそれぞれ発言があった後、ディスカッションを行った。
議題は、1)変化する国内・国際環境・日本とドイツの視点から、2)地域的不安定要因に対する日独の役割、3)ニューエコノミーの経済、社会、教育的影響、4)日独両国の老齢化社会への対応、5)日独関係の将来?の5つ。
日本側からの出席者は、樋口廣太郎(日独フォーラム日本側座長・アサヒビール名誉会長)、楠川徹(富士総研特別顧問)、和久本芳彦(東芝顧問)、田中直毅
(21世紀政策研究所理事長)、北岡伸一(東大法学部教授)、田中明彦(同大学院情報学環教授)氏ほか。
ドイツ側からの出席者は、カルテリエリ(ドイツ側座長・ドイツ銀行監査役)、ヘンケル(ドイツ産業連盟会長)、ロイター(元ダイムラー・ベンツ会長)、マウル(ドイツ外交政策研究所顧問)氏ほか。
また、2日目の昼食懇談会には、シュレーダー首相が出席し、約90分間のスピーチと出席委員との懇談を行った。
席上、新藤議員は「日本の経済改革と政治状況」をテーマに発言。税制・社会保障改革でドイツが日本より一歩遅れていること、議院内閣制下の首相公選制と憲法の在り方などについて話した。
新藤議員はメキシコ・キューバを歴訪直後、同じ派閥の額賀前経済財政担当相の代役として訪独したが、「グローバル化、ボーダーレス化している現代は、直接
現場に行ってコミュニケーションを取るのが政治の基本。これにより、相手国の実情を知ることができ、相互の信頼が図れる」とドイツ訪問の重要性を強調して
いた。