週刊新藤第230号 湘南新宿ラインの川口駅停車に向けて~JR東日本に再び川口の声を届ける~

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JR東日本本社での話し合いの模様や、石巻市でのボランティア活動の模様は、私のホームページに動画や写真を公開しますので、ぜひご覧ください。


◆ JR東日本に1万5千人の署名を提出

 9 月27日、私は自民党埼玉県議団の奥ノ木信夫団長、同・川口市議団の代表として、松本英彦副団長・宇田川好秀幹事長・板橋智之政調会長と共にJR東日本本社を訪れ、鉄道事業担当副社長・投資計画部長・開発戦略部長・運輸車両部次長の方々と面談を行い、湘南新宿ラインの川口駅停車について再度要望いたしました。
 平成21年 7 月には川口市議団一同と一緒にこの本社を訪ね、 2 万 4 千名もの署名簿を提出しています。
 今回はその後も私が毎週続けている日曜日の川口駅街頭演説の際に皆様からいただいた約 1 万 5 千名を超える署名を提出してまいりました。
 JR側は応対のレベルを最上級に格上げし、これまでの取締役部長に加えて鉄道事業担当の副社長が私たちの要望を聞いてくれました。


◆ 街の発展に不可欠な鉄道機能の増強

 会談の要旨は、以下の通りです。
○川口側
自民党川口議員団として、湘南新宿ラインの川口駅停車を要望する。
川口には京浜東北線一本しかなく、ラッシュ時の混雑・積み残しが近年顕著。しかも遅延・運休時には入場制限が為され、駅前広場にまで人があふれるという状況。
2 年前にも署名簿を提出したが、その後も署名活動を続けており、今回1 万 5 千人超の署名を提出する。
○JR側
湘南新宿ラインは栃木など遠距離の方々を早く都心に運ぶという使命を持つ路線。浦和に加えて川口にも停めるとなるとなかなか難しい判断。
川口に対しては京浜東北線をもっと充実させることが大切。山手線が止まると京浜東北線にまで影響が出るので、安全に加えて、安定した輸送ということを目指していく。
皆様の熱い気持ちは重く受け止めるが、今の時点で、はい分かりました、と申し上げることはできない。
川口周辺の輸送状況については、引き続き勉強していきたい。
○川口側
JRが希望する川口駅舎の拡充(駅ビル化)には高度利用地区の許可が必要。都市計画決定の権限を持つ川口市としては、湘南ライン停車と駅舎の拡充はセットと考えている。
今後、西川口・蕨駅周辺の開発で人口が増えると乗降客も増え、さらに川口駅の負荷が高まることになる。
これまで東北線の停車や京浜東北線の始発など20年以上にわたり川口駅の輸送力強化を要望してきたが、実現できなかった。
技術的には工事可能との回答がJR側から初めて出た湘南ラインが停車できないとなれば、川口駅は未来永劫に単独路線駅となってしまう。
問題は単なる交通問題ではなく、川口という都市の発展と未来がかかった基幹問題と位置づけている。
署名運動は組織動員をすることもなく一人一人の積み重ねだ。途絶えることなく署名が集まる。
「湘南ラインが停まるまで運動を続ける」覚悟で始めた。まちの悲願を重く受け止め、引き続き実現に向けた調査検討を行ってほしい。
○JR側
何度も足を運んでいただいていることと、たくさんの皆様の署名をいただいたことは重く受け止めている。
これからも様々な検討と勉強を続けていくことは約束する。


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◆ 「停まるまで続ける」覚悟

 平成21年 1 月以来、JRとの交渉は正式なもので今回で 5 度目となります。もとより簡単に実現できるものでないことは承知の事です。今後も日曜日の川口駅頭署名活動を続けてまいります。
 JRには川口の「本気とやる気」を伝え続けていかなければなりません。皆様の応援とご協力をよろしくお願いします。



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 10月 7 ・ 8 日、宮城県石巻市でボランティア活動を行いました。
 今回は事務局含めて総勢50人、前回から連続参加の方、川口・鳩ヶ谷の方に加え、京都、愛知、千葉、横浜、都内、県内から様々なご縁で応募いただきました。

0230-04.jpg 万石浦仮設住宅での炊き出しには300人ほど集まってくれ、焼きそば、焼き鳥、ジンギスカン、うどん、芋煮汁などを提供しました。川口カッティングアートクラブが提供してくれた作品を寄贈したり、太鼓や三味線、カラオケで盛り上がりました。
0230-05.jpg 老人施設では花壇に花を植え、別途現地に来てくれた川口の青木南鋳造部会の社長方からの寄付金贈呈も行いました。施設の代表の方は涙を流して喜んでくれました。
 近くの県営住宅内の草取りやガレキ撤去はかなりハードでしたが、皆で一生懸命やりました。
 朝 7 時に到着し、津波の被害がひどかった地域を皆さんに案内しました。特徴は被害がひどいところほど復旧が遅れているということです。最も壊滅的だった場所は何も手が付けられていません。いつ人が戻れるのか全く当てがないのです。
 「津波さえなければ・・・」という思いを現地を訪れるたびに強く感じます。
 また避難所から仮設住宅に移った方々は、徐々に生活に落ち着きを取り戻しつつありますが、近所付き合いも少なく、無力感や孤独感にさいなまれる方もおられるようです。
 今回の活動は仮設入居者同士の交流、周辺住民と仮設住民とのコミュニケーション作りをテーマに計画しました。
 私たちに出来ることはごく僅かですが、被災地の皆さんに少しでも笑顔と元気を届けたい、との想いで頑張りました。
 次回の募集は、日程が決まり次第ご案内させていただきます。



 新 藤 義 孝