第191号 平成22年の新春を迎えて~国政を正しい方向に向けるために~

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明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。
動画でご挨拶させていただいております。どうぞご覧になって下さい。


 皆さまにはお健やかに新春をお迎えのこととお慶び申し上げます。平成22年が明けました。今年はどんな年になるのでしょうか?
 良いこと、嫌なこと、いろいろなことが起こると思いますが、どんな時も勇気とやさしさを持って、世の中の変化に柔軟に対応できるように全力でがんばって参ります。
 また、大逆風の中、私に議席を与えていただいた大勢の皆さまの支援と期待に応えられるよう、精一杯自分の役目を果たしていきたいと思います。


◆ 4期目の国会において

 現在、私は 4 期目の議席をいただく中で、衆議院においては安全保障委員会の理事を務め、自民党では総務会副会長やネットメディア局長のほか、鋳物産業振興議員連盟・幹事長、地理空間情報活用推進合同部会・事務総長、硫黄島問題懇話会・幹事長、等々たくさんの議連や勉強会に所属し役員を務めております。
 また、自民党の埼玉県連会長として、県内の党勢回復と党刷新に向けて活動しております。


◆ 民主党政権が行う「目くらまし」

 新年度の政府予算案が閣議決定されました。歳出が過去最大の92兆円に対し、財源は過去最悪の44兆円の国債発行で賄います。ムダを削って予算を組み替えると云っていた民主党政権が、国民に対し大きな「目くらまし」を行っていることを、私は皆さんに訴えたいのです。
①国債発行44兆円という目標
 21年度当初予算の国債発行は33兆円なのに、これに第一次補正予算分11兆円を加えたものを前政権が発行した国債発行額とし、自分達に都合よくかさ上げしているのです。
②事業仕分け
 自民党や官の無駄遣いを槍玉に挙げましたが、マニフェストに掲げた事業は仕分け対象にしていません。
 政治主導の下で各省政務三役が予算要求した中から無駄を指摘しましたが、それはとりまとめを行った政治の責任です。仕分けの際は政務三役が要求側に座らず、官僚に説明させるスタイルをとり、国民に官の無駄遣いのイメージを植え付けようとしたのです。
③消費税論議の封印
 毎年 1 兆円規模で増え続ける社会保障関係費について消費税論議を封印。こども手当てなどの財源を国債発行に頼ることは、そのツケを子供たちに回すことになるにも関わらず、その事実を国民に伝えようとしておりません。


◆ 国家の運営が誤った方向へ?

 中国・国家副主席との特例会見に見られる「天皇陛下の政治利用問題」や「永住外国人の地方参政権付与法案」の突然の国会提出表明、韓国大統領との会見での「天皇陛下・訪韓発言」、これらはいずれも民主党小沢幹事長の発言です。
 国の運営や外交の基本に関わる問題を、行政的に何の権限も持たない一党の一政治家が、まるで国家元首のように発言し振る舞う姿に、私はとても強い違和感を持っています。
①内閣一元化は有名無実
 党は政策に口を出さないという政策決定の内閣一元化は、有名無実化し、政府の方針は小沢幹事長が決定。政府は党の操り人形のようです。
②陳情制限は政府の私物化
 国民の政府への陳情を制限することを一方的に宣言。陳情は民主党の地方組織を通じ党幹事長室に窓口を一本化。他政党や行政への直接要望を制限することは憲法の趣旨に反するものです。自民党とつきあいのある団体とは会わない、露骨な予算削減など強権的政治が行われています。


◆ 自民党を変えなくてはならない

 一方で自民党についても支持率が上がりません。私自身、このままではいけない、党をもっと変えなくては、という忸怩たる想いがあります。
 民主党の暴走を止め、間違った進路を正すためにも、自民党を変革し、皆さまから期待と信頼を寄せられる姿を見せなければなりません。
 自民党内や同じ想いを持つ民主党内の中堅・若手などと連携し、政界再編成を行うことが私の持論であり、我々世代の大きな役目であると思っています。
 政権交代は政治改革の一つのステップにはなりましたが、この国の政治にはさらに大きな改革が必要ではないでしょうか?
 本年はさらにその活動スピードを上げて参ります。今年一年どうぞよろしくお願い申し上げます。


◆ 湘南新宿ライン、JRとの交渉継続中

 年末の12月11日、湘南新宿ラインの川口駅停車について、JR東日本と交渉を行いました。7 月30日に本社を訪れて以降、8 月の総選挙後もJR側と連絡を取り続け、今回の交渉となりました。
当日の模様を動画でご紹介しておりますので、ぜひご覧になってください。)
 私の方からは、引続き署名を続けていることと、市民の関心が非常に高いことを報告し、最近のJR側の動きについて尋ねました。
 JR側からは次のような答えがありました。
★本件は市民の声を反映した要望であると共に、地元の街づくりと連動したものであり、JRとしても十分認識している。他のところからの申し入れとは違うものと考えている。
★電車が混む、故障が多い、という苦情に対応し、乗車定員を拡大した新型車両の投入を 1 月末までに前倒し完了させる。
★改札口が手狭な点については認識し、今後の検討課題にしている。
★駅ビル建設については、最近の経済情勢を踏まえ、JRとしての考えを固められない状況だ。
★今は難しいとしか云えないが、川口駅のまちづくり全体の中でJRとして考えることもあるかもしれない。勉強は続けたい。
★今後も川口側との継続的な交渉には応じていきたい。
 残念ながら具体的な動きはありませんでした。もとより簡単なことでないことは承知の上です。
 しかしこの問題は粘り強く取り組むことが重要です。目の前の状況は難しく見えますが、将来を見通せばJRが駅ビル建設に取り組む時に、本件実現の千載一遇のチャンスが巡ってくるのです。
 私はJRに対し、新宿湘南ラインが川口駅に停車するまで運動を続けていく、と申し渡しました。そういう覚悟を持って、本年も引続き署名運動も行って参ります。そして、JR側とも定期的に交渉を持ち、働きかけを続けていきます。
 皆さまのご理解と応援をどうぞよろしくお願い申し上げます。



 新 藤 義 孝