第37号 わが街の防犯を考える


昨年の川口警察署管内の刑法犯認知件数は 10,775件
これは秋田県の総数(10,616件)を上まわる数字です。
この驚くべき犯罪件数の増加に対し、私たちはどう対処していけばいいのでしょうか?


埼玉新聞の社会面に「ひったくり」「路上強盗」「侵入盗」といった犯罪の一日の件数が発表されており、川口市はいつも上位にランクされています。一般紙の埼玉版においても、川口市の記事は犯罪関係のものが目立ちます。

そもそも埼玉県自体が犯罪の多い県であり、犯罪件数は増加する一方で、それと反比例するように犯罪検挙率は著しく低下しています。

ではなぜそのようになったのか?まず第一に、埼玉県の人口増加率が全国トップクラスで急激な都市化が進み、隣近所や地域の人間関係や連携が希薄化し犯罪者に狙われやすい”スキ”が生じてしまっていることがあります。

また、次の大きな原因として、「警察力の整備の遅れ」があげられます。警察官の人員不足は深刻で、警察官1人当たりの負担人口は平成15年度まで19年連続で埼玉県が全国ワースト1だったのです。


察官の増員は、国の配分によって決定されます。長く続いた革新県政のひずみがこんなところにもあらわれているのです。さらに加えて、川口市の警察力整備の
遅れも、革新県政時代の県と市の関係に少なからず影響されていると言わざるを得ません。私は国会時代に県選出の同僚議員とともに、埼玉と川口の遅れを取り
戻すべく、予算要求折衝を行うたびにこの問題を精力的に取り上げてまいりました。結果、平成13年度以降4年連続して全国最多の増員が実施され、負担率
ワースト1からの脱却が図られたのです。

しかし、なお埼玉県の負担人口は680人と依然高い状態にあり、これは東京都の倍以上の数字になっているのです。

地域の発展や安定のために政治がとても大きな影響を与えることを、改めて皆様にお訴えしたいと思います。

この警察力の増強を含む治安問題は、埼玉県・川口市ともに最重点課題となっており、今後の改善に向けて私も引き続き取り組んでまいりたいと思います。

しかし、この犯罪の多発や治安の乱れは警察や行政にまかせておくだけでよいのでしょうか?私が今回皆様に強く提言したいのは、防犯活動について「やれることから始めよう。できる人から始めよう」ということです。

警察にしか出来ない犯罪の取り締まりは警察にお願いし、私たちは地域の交流を深めることで地域全体の防犯性を向上させ、犯罪の発生そのものを未然に防ぐ活動をおこなっていくべきです。

このような市民や民間の手による自主的な防犯活動は、全国でも急速に広がりつつあります。我が街でも、町会やPTA、また有志のボランティアによる防犯パ
トロールを実施している地域も増えています。パトロールを通じて、自分の身の周りの環境を点検し、事件や事故が発生する危険性の高い場所を把握し、地域ぐ
るみで改善していく。最も大切なのは、声を掛け合い、周囲の人たちと頻繁にコミュニケーションをとることです。地域の結束力がなく他人に無関心な街は、犯
罪者に狙われやすくなってしまうのです。

無理なく、可能な範囲・時間帯で、継続して。私も愛犬家の仲間たちと「わんわんパトロール」を始めることにしました。皆さんも、できることから少しずつ始めてみませんか?


■11月28日 川口ワンワンパトロール隊出動

34号でご紹介した「川口ワンワンパトロール隊」南平地区出動式が11月28日(日)、川口元郷駅前の芝川公園で開催されました。130人もの参加者と
79匹のワンちゃんが集まり、各々リードに黄色い旗をつけ、地域の防犯意識向上を目指したデモンストレーション行進を実施。私たち DogSkip
もオリジナルのジャンパーを着て参加しました。


■12月12日 DogSkip主催
  第1回わんわんパトロール実施!

12月12日(日)、「人と犬とが共存できる社会づくり」を目指す私たちDogSkipが主催する第1回わんわんパトロールを実施しました。あいくにの雨天にもかかわらず、集合場所のスキップシティー交流広場には、50人もの皆様が集まって下さいました。