第34号 ペットと共に暮らすまちづくり ~ワンワンパトロール出動~

犬や猫などのペットを飼う人は年々増えています。
ペットの果たす社会的な役割が注目され、動物たちと人とが融和した環境づくりが求められています。
今号は、我が街で動き始めたペットたちとの活動をご紹介させていただきます。

[ペット数が子どもの数を上まわる]

ペットを飼う人が増えています。私たちの街でも、朝夕の散歩や買い物中に犬を連れている人を多く見かけるようになりました。ペットフード工業会が行った全
国犬猫飼育率調査によると、平成15年に飼育されている犬猫の数が過去最高の1922万匹に達しました。15歳未満の子どもの数は1790万人であり、初
めてペットの数が子どもの数を上まわったのです。犬は5世帯に1世帯、猫は8世帯に1世帯の割合で飼われている計算になるそうです。

犬や猫を飼う理由としては、「生活に潤いを感じるから」「一緒にいると楽しいから」「家族のコミュニケーションに欠かせないから」といった回答がそれぞれ
3割強を占め(複数回答)、犬や猫に生活の潤いや心の安らぎを求めるなど精神的な効用を期待している風潮が読み取れます。ペットは単に可愛がる対象として
だけでなく、ともに暮らす仲間、コンパニオンアニマルとして考えられるようになっています。

ペットの果たす社会的役割が注目されている現在、ペットも社会の構成員のひとつと捉え、動物たちと人とが融和した環境づくりは時代の必然と言えるでしょ
う。私は、ドッグランを始めとして動物たちが私たちの社会にもっと積極的に関わりをもつ方法を模索しています。それは、動物を飼っている人・そうでない
人、動物好きな人・嫌いな人、そして動物自身、それぞれに配慮し、それぞれが無理なく融和した方法であるべきだと考えています。

私が今現在仲間たちと取り組んでいる試みをいくつかご紹介します。

「ワンワンパトロール」

ひっ
たくりや空巣、車上荒らし等の犯罪が増加している中、愛犬家の方たちが街の防犯に一役買おうと、犬の散歩を兼ねた「ワンワンパトロール」運動が各地で広
がっています。パトロール中であることを表す腕章等を身につけ、万一不審者を発見した場合には110番通報するなどの活動を行います。巡回していることを
アピールすることで、近隣住民への防犯意識を高め、犯罪が起こりにくい環境をつくるのが目的です。

特に、子どもたちの通学路の安全対策として実際に高く評価されており、また巡回しながら通りかかる人に声を掛け合うことでコミュニケーションも活発になり地域に絆も生まれてくる、といった効果もあがっています。

「川口ワンワンパトロール隊」出動! DogSkip・第1回ワンワンパトロール
私たちの街にも今年7月に、市内愛犬家の方たちにより「川口ワンワンパトロール隊(代表:喜友名博子さん)」が結成されました。11月28日(日)午前10:00には、川口元郷駅隣の芝川公園で、「川口ワンワンパトロール隊」の出動式が行われます。 私が所属するグループ・DogSkipも、パトロールに使用する腕章やジャンパー、犬につけるバンダナをデザインし、川口警察の指導の下、準備を進めています。12月12日(日)午前9:30にスキップシティ西バス停前に集合し、第1回のワンワンパトロールを実施します。
どなたでも参加できますので、ご関心のある方は、
新藤義孝事務所(048-254-6000)までお問い合わせ下さい。

「ドッグラン」

ペットの増加に伴い、社会的関心とニーズが高まっているのがドッグランです。「人と犬との良好な共存」を目指す私たちDogSkipも、当初より我が街にドッグラン設立を目標に活動を続けています。

ドッグランとは、引き綱を外して犬を運動させることのできる場所のことです。犬と人とが安心して触れあえる場所であり、人と犬とのすみわけができることから犬の苦手な人にもメリットがあります。

ドッグランの設立に向けて、現在、場所の選定や行政への折衝、署名活動など地道に活動を続けております。皆様の暖かいご理解のおかげ様で、DogSkip
による署名は現在までに4,000人を超えました。私のホームページでも署名をお受けしておりますので、ご関心のある方はぜひ一度ご覧下さい。また、近い
うちに川口駅前でも署名活動を実施する予定です。(日時決定次第、週刊新藤でご案内したいと思います)

「犬の会連絡協議会」


記のような活動を、DogSkipだけでなく地域全体に広げていきたいと考え、現在、エルザタワーのペットクラブの皆さんを初めとして、いくつかの団体と
連絡を取り合っています。地域に住む様々な方のニーズを把握し、それを活動方針に取り入れていくためにも「犬の会連絡協議会」(仮称)といったものを設立
したいと考えています。

私たちの暮らしに安らぎを与えてくれるペットたち。現在の社会環境に適した人と動物たちとのより良い共存関係を作るためにこれからも考えて参ります。

新 藤 義 孝