創 刊 号
2004.04.05
発行


『週刊新藤』発刊によせて ― 私がなぜ政治に取り組むのか

 昨年11月の衆議院選挙では、皆さまの心温まるご声援・ご支援を頂戴し、心より御礼申し上げます。本当にありがとうございました。

 選挙結果の出た直後より今日に至るまで、市民の皆さまからお電話、お手紙、そして電子メール等を通じて、たくさんの叱咤激励をいただきました。その一つ一つのお言葉に触れるたびに、「政治の目的とは何か」、また「私は何のために政治をするのか」と、自問自答をし、考えました。

 その都度、思い浮かぶのが「人の一生は重荷を負うて遠き道を行くがごとし」という、徳川家康の遺訓です。人生という遠い道が、いつも平坦な道ばかりとは限りません。時には険しくそびえ立つ大きな山を越え、また時には濁流渦巻く大きな川を命がけで渡るときもあるでしょう。宮沢賢治の詩の如く「雨ニモマケズ、風ニモマケズ、雪ニモ夏ノ暑サニモマケズ・・・」自らの夢の実現のため、家族の幸せのため、時には友のため、他人のため、一歩一歩、踏みしめ歩んでいく、まさに私たちは人生の旅人といえます。

 私たちの国・日本という国家も、たとえるなら世界という大海原の中で理想の国づくりに向けて、長く、遠い航海を続ける大きな船といえましょう。この旅の行程を定めるのが政治の役割だと思います。

 海図や磁石、羅針盤といったものが法律や制度であり、それらはいつも最新・最良のものに整えておく必要があります。凶悪化する青少年の犯罪、リストラなどによって急増する壮年層の自殺、親たちの育児放棄と幼児虐待等々、日本人の精神的貧困が叫ばれる今日。私たちは暮らしの満足感や充足感を感じることができず、将来への希望や自信を持つことができません。私たちはもう一度、どんな旅に出ているのか目的を明確にしなければなりません。

 新藤義孝が国政に出せさていただいて以来、ずっと変えることなくめざす旅は、「いい仕事に就き、よきマイホームを持ち、子供をきちんと育て、老後まで安心して暮らす」という、暮らしの基本がきっちりと守られる旅です。このことを政治家の芯として歩いてまいりましたが、未だ目的地に到着しておりません。

 現在、私は国会議員という立場を持っておりません。しかし、国会議員ではなくても、地域のため、国のためにできる政治活動は、たくさんあると考えるようになりました。議員という船を乗り換えても、旅は続けていけるのです。

 そして、衆議院議員在任中、国政の中心でわき目もふらず、ただひたすら取り組ませていただいてきた「中小企業の発展のための施策」、「税制の改革」、「教育制度の見直し」、「医療・福祉の充実」、「日本という顔の見える外交の推進」等々に向けての活動を、今は自分の住む街、川口・鳩ヶ谷にしっかりと腰を据えて、取り組んで参りたいと念願しております。

 このたび、『週刊新藤』を創刊し、皆さまのお手元にお届けさせていただきました。
この『週刊新藤』を通して、私たちひとり一人と日本という国家が、どのような目的地に向かって、どんな航海をしていくのか。その旅の行く末を真剣に考えて参りたいと思います。

『週刊新藤』をご愛読いただきますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。

新 藤 義 孝


新藤義孝プロフィール

 昭和33年川口市生れ。明治大学文学部卒業。
 川口市役所で地方自治を経験し、市議を経て、
 平成8年38歳で衆議院議員に。当選2回。
 小泉内閣では総務大臣政務官(43歳)、
 続いて国対副委員長、外務大臣政務官(44歳)歴任。
 昨年11月の総選挙で惜敗。次をめざす46歳。


INFORMATION

○ どこでも新藤ミニ集会

新藤義孝と話をしてみたい、ミニ集会を開いてあげても良いという方を、今広く募っています。
少人数でもご要望があれば何処へでも駆けつけ、政治で出来ることをお話しさせていただきます。曜日、時間、場所等はご希望にあわせます。
膝を付き合わせて語り合う場を設営してくださる方、ぜひご連絡をください。暮らしと政治の窓口として必ずお役に立ちます。

この新藤ミニ集会に来てくださった方が、また違う誰かを連れてきてくださり、それがつぎつぎ広がっていき、明日の政治に活かされていく。そんな風になったらいいなと、願っています。

     Tel  048-254-6000
   e-mail do@shindo.gr.jp