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第 38号 2004.12.27 発 行 |
私が園長を務める川口ふたば幼稚園では、毎年12月に園児たちによる演劇発表会を行います。私は毎回サンタクロースの扮装をして登場するのですが、子どもたちは大喜びで私の周りを取り囲みます。中には「サンタさんは園長先生なんでしょ?」と聞いてくる子どももいますが、私は「違うよ」と笑って答えます。とても嬉しく思ったのが、小学5年生になった卒園児が私を訪ねてきてくれたときのことです。その子はひとしきり幼稚園時代の思い出話をしたあとで、「あの時のサンタさんは、やっぱり先生だったんでしょ?」と私に尋ねます。しかしそこでも私は「違うよ」と答えると、その子は「えー?」と言いながらも嬉しそうににっこりと微笑みました。皆さんはお子さんに尋ねられたことはありませんか?「サンタって本当にいるの?」と。 現在でも語り継がれている有名な新聞社説があります。このお話は今から100年以上も前、ニューヨークに住むバージニアという女の子が、学友にサンタの存在を否定されたことから始まります。バージニアはお父さんのすすめにしたがって、新聞に投書してみました。その新聞社、ニューヨーク・サン紙は、小さな女の子からのたどたどしい手紙を社説で取り上げ、こう答えたのです。
1897年に掲載されたこの心暖まる社説は、以後幾度となくクリスマスが近づくと世界中の新聞雑誌で取り上げられてきました。日本でも新聞やテレビで紹介されたり日本版の絵本にもなっているので、ご存知の方も多いでしょう。 この手紙を送った少女、バージニアは後に教職に就き、晩年はブルックリンにある長期入院児童のための公立学校で校長を務めました。その生涯にわたって、幼い彼女が書いた投稿についての手紙を受け、その全てにこの社説のコピーを添えた返事を書いていたそうです。彼女が81歳で亡くなったとき、ニューヨーク・タイムズは、「サンタの友だちバージニア」という記事を掲載、「アメリカのジャーナリズムにおいて、もっとも有名な社説が書かれるきっかけとなった少女」とその死を悼んだのです。夢や希望、人を思いやる気持ち、信じる心。目には見えなくても確かにある大切なもの。そういったものをサンタクロースと呼ぶなら、現代ほどサンタクロースが必要とされている時代はないのかもしれません。 皆さんはこの社説を読んで、どうお感じになったでしょうか? 最後に、アメリカのある児童文学評論誌に掲載された文章の要約をご紹介させていただきます。
昭和33年川口生まれ。明治大学卒業。 川口市役所で地方自治を経験し、市議を経て、 平成8年38歳で衆議院議員に。当選2回。 小泉内閣では総務大臣政務官(43歳)、 続いて国会対策副委員長、 外務大臣政務官(44歳)を歴任。 昨年11月の総選挙で惜敗。次をめざす46歳。 ☆ 新藤義孝後援会事務所 ☆ 〒332-0034 川口市並木 1-10-22 TEL 048-254-6000 FAX 048-254-5550 |
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