○新藤委員 自由民主党の新藤義孝でございます。
防衛、外務両大臣の所信に対する質疑をさせていただきたいと思いますが、まず、外交と安全保障、これは国家の礎であるということは言をまちません。そして、この進路を誤ることは絶対にあってはならないことだ、このように、言わずもがなのことでございますが、私は、まず最初にこれを皆さんと一緒に誓いたいと思います。
そして、この私たちの国がかつて大きく進路を誤ってしまったことがありました。もうこれは二度と繰り返してはいけない、二度と戦争の道に歩んではいけない、こういうことで我々は平和国家をつくってきたわけです。しかし、その大もとの進路を誤ってしまった最大の原因は何かというと、一つの大きな力があって、独善的になって、非民主的な国家運営が行われるようになって、そして誤った進路を転がり落ちるように、また戻れなくなってしまった。私は、これは今の日本の国会議員として全員が絶対に犯してはならないことだということ、これをしっかりと最初に確認したいと思うんです。
ですから、安全保障委員会の議論というのは、与党だとか野党だとかそういったものの枠にとらわれなく、国のために、みんなのために、そして全体のために、こういうことで真摯な議論をしていきたい、このように思っているんです。そして、日本の、一国だけのことではなくて、世界の平和と安定のためにも我々が十分な貢献と活動を行うんだ、こういう根本は変えてはいけない、このように思っております。
その意味におきまして、まず、この委員会の審議をしっかりと充実させていただかなきゃならない。ですから、十分な審議時間と日程はぜひ確保していただきたいということ、これは私、委員長にもお願いをしておきたいというふうに思います。
それから、政権交代が起きて、皆様方がそちらにお座りになっているわけでございます。これは大臣、副大臣、政務官ということで大変激務だと思います。私も多少経験しておりますから、本当に切りがないほど仕事があるわけですね。そういう中で、国家の運営と国民の暮らしに責任を持つ、そして国民の生命と身体の安全と自由、財産を守る、こういう極めて重い覚悟を持たなければいけないよということを申し上げて、そして、まずは頑張っていただきたいとエールを送りたいというふうに思うんです。
そこで、まず、米軍再編、普天間基地の移転の問題、これについてやはり私も聞かせていただきたい、このように思うのでございます。
岡田大臣、本当にお疲れさまで、顔に疲れが出ていますよね。本当に悩みも深いんじゃないか、眠れないときもあるんじゃないか、このように思いますけれども、とにかく一国の、これは日本の基軸を揺るがす問題に発展しかねない。
この米軍の普天間基地の移転の問題、これは、日米安全保障体制を基盤とする日米同盟、それは我が国の安全保障の基軸であると両大臣が所信で述べられました。そして、この鳩山政権は同盟関係をさらに五十年先まで持続可能なものにするんだ、それには、来年の安保の条約改定五十年を迎えて、さらに日米関係を重層的に深化、発展させていこう、そのための協議機関も設けるということですね。その中で行われるのは、米国の核の傘による拡大の抑止、それからミサイル防衛や宇宙利用、こういうことに対して米軍と自衛隊の相互の連携強化、こういったものをやっていこうということが私は大きなイシューになると思うんです。
だとするならば、その大もととして、これらの日米安全保障体制の大前提は基地問題になるわけです。ですから、この問題で、極めて良好だった、そして良好であると今も思っておりますが、その日米関係にぎくしゃく感が出ている。そして、アメリカからは鳩山の歌舞伎ショーだなんというような声も聞こえてくるようになってしまった。これはお二人の大臣は心を痛めているに違いない、このように思うんです。
特に、政権がかわって検証するんだ、あらゆることを含めて検証して結論を出すんだ、こういうふうにおっしゃっているけれども、米国側は、二〇〇六年の日米合意のときの実務責任者だったローレスさん、この人が言っている話、これは、我々は自民党でなく日本政府と合意した、オバマ政権もブッシュ政権が行った合意を尊重している、普天間基地は日米同盟のエンジンだ、これがアメリカ側の考えではないかな、このように思うんです。
そして一方で、これまた、今の鳩山政権の普天間飛行場の移設問題の取り扱いは外交の内政化ではないか、東大の先生でしたけれども、こういう指摘が出ておりまして、私は、これはまことに言い得て妙だな、こういうふうに思っているんです。
総選挙のときにマニフェストで出しました、それから沖縄の民意で、選挙で民主党の皆さんがたくさん勝ちました。しかし、いろいろな争点があって、マニフェストの中にたくさんのことがあって、そして何よりも、今回の政権交代というのはやはり今までの自民党政治を変えたい、こういう中で起きたものだとするならば、その大きな流れと、マニフェストの中に一つ書いてあったからこれもやらなきゃいけませんよという、まさに外交の内政化が進んでいるんだとするならば、これは早くどこかの時点で切りかえなければいけない。いつまでも野党のころのものに縛られていてはいけない。
今、皆さんは重い責任を持って、政権をとり、日本の大臣として活動するわけですから、私は、ここのところをぜひ、追及するというよりは、こういうことをお互いに了解しようじゃないかということがとても大事だと思っているんです。これまでの日米政府間の外交合意が国内政治事情で否定されていることはあってはならないことですよ。普天間の先送りは絶対にやってはいけない、これを基本に置いて質問したいと思うんです。
まず防衛大臣、防衛大臣はこれまで、今回の所信でも、日米両国の合意を極めて重く受けとめる、米側と十分に意見交換、関係閣僚との連携を密に解決の道筋を追求すると述べられております。そして九月二十六日には、県外か国外だとかなり時間がかかる、こういうお話をされました。十月の二十七日には、現行案が公約を満たしていないという認識は間違いだ、こういう御発言もされています。そして十一月の十二日には、迅速に解決策をつくり上げたい、こういうふうにずっと今までおっしゃっていますが、これは、現行合意案を基本に年内に決着させたい、そういうお考えを述べたものと受け取ってよろしいでしょうか。
○北澤国務大臣 お答えいたします。
新藤議員とは初めての質疑の場でありますが、新藤委員が冒頭に申されました、昭和の初期から中期に至る我が国の軍部の台頭、これに対する認識は私と全く同じでありまして、我々の先人の明治の偉人たちが築いた近代国家を台なしにしてしまったという認識はお互いにぜひ共有をし合うべきだ、そしてまた新しい国づくりのためにそれを大切にしていかなきゃいかぬ。
余談になるかもしれませんが、新藤委員のおじいちゃんであります栗林中将は我々信州人の誇りでもありまして、特に、今、本家を守っております栗林先生は私の出身の中学校の校長先生もしていただきました。また、その栗林中将の奥さんは私の家から三百メートルぐらい離れたところ、これは親戚じゃなくて、たまたま同じ栗林家からお嫁に行かれたわけでありまして、いずれの日にか新藤議員と議論をすることがあれば楽しみだな、こう思っておったわけであります。
お国自慢をするわけではありませんけれども、昭和の陸軍の中で、相沢中佐に斬殺された永田鉄山、そして栗林中将、今井少将、これは全部信州の生んだ陸軍の俊英であります。そしてまた陸軍の知性だとも言われて、お三人とも国際感覚が極めて豊富であったということで、ここで議論することを大変名誉に思っておるわけであります。
そこで、私がずっと申し上げてまいりましたことは今御指摘のとおりでありまして、私は、日米合意というのは重く受けとめなきゃいかぬ、しかし、その重く受けとめるべき中身について、先ほど来外務大臣も申し上げておりますが、我々野党が与党に転換して国会の中で大きな勢力を得た、この者たちがこの件についてつまびらかにされていない、それを検証することは極めて重要だというふうに思っておりまして、このことは御理解をいただけるというふうに思います。
そこで、では、早く、迅速に、こういうことでありますが、先ほど来御答弁申し上げておりますように、防衛省とすれば、予算の日にちが目の前に迫っておりますから、一刻も早い結論が出て、予算に反映できるような状態を一番希望しておるわけでありますが、今の状況からすると極めて難しい問題が山積しております。
岡田大臣と協力をし合いながら、今後、ワーキンググループで一日も早い結論を導き出して、日米の将来にとってよりよい方向性を打ち出していきたい、こう思っております。
○新藤委員 大臣にそういう郷土のことを言われてしまいますと、非常に追及が、ますますしっかりやらなければいけない、こういうふうに思います。また、そのように信州の先人の皆さんの御苦労というものはもうお互いによくわかっておることでございますから、そういったことを心にとめていきたい。触れていただいてありがとうございました。
それでは、岡田外務大臣にお尋ねします。
外務大臣も、所信においては「できるだけ早期に結論を得ていく」とおっしゃっています。そして就任時には、百日以内に結論を出す、こういうお話もされておりましたね。ところが、大臣の御発言は、九月の十六日の時点では、県外、海外移転の姿勢は変わっていない、選択肢をふやすこともある。十月の二十三日には、事実上県外という選択肢は考えられない、嘉手納との統合も一案だ。十一月の八日には、テレビ朝日の番組で、結論は十二月いっぱいが一つのめどだが、それを越えてしまうこともあるかもしれない。そして、十五日、沖縄に行かれては、基地問題は基本的に国が判断する問題、名護市民に正否を問う形はあってはならない、申しわけない、できるだけ年内に結論に至りたい、来年一月の名護市長選前に結論を出したい、嘉手納統合案については、地元は強く反対しており、非常に狭い道を通らなければならないと。
そのときそのときでしっかりと御発言をされているんですが、変わっているということなんですよね。そこが今非常に日本の外交、安全保障体制の中で心配になっていないかと思っているんです。
まず、今、岡田大臣は、だから結局、この普天間の移設問題は、どこの場所で、いつまでの時期にやろうとしているのかの大臣としての具体的なお考えを、それは最後はみんなで検証するんですよ、でも、大臣としてはどういうことを主張されているのか、はっきりさせていただきたいと思うんですが、いかがでしょうか。
○岡田国務大臣 大臣としての主張を余り言いますと、またばらばらだ、こういう御批判もいただくわけですが、私は、大臣就任以来、その当日に申し上げた、百日以内の課題として三つ挙げましたが、そのうちの一つが、米軍再編、沖縄の基地問題ということであります。
百日というのは年内ということで、それまでにめどをつけたいという趣旨で申し上げました。今も基本的にその気持ちは変わっておりません。できるだけ早く、迅速にというのも、それは別に日米間で期限を切ったわけではありません。しかし、先ほど北澤大臣も言われたように予算要求もありますから、年内にという思いはあるということであります。しかし、最終的に総理が、これは私が決めるというふうにおっしゃっています、まあ当然のことですけれども、最終的には閣議で決めるということになるかと思います。
そういうことを考えますと、私の思いは思いとして、それですべてが尽くされるわけではありませんので、若干年を越える余地もあり得るということで答弁もさせていただいているところでございます。(新藤委員「どこの場所にするんですか」と呼ぶ)
○安住委員長 発言者は手を挙げて。(新藤委員「今、質問の中で申し上げたんですけれども」と呼ぶ)
もう一回。
○新藤委員 大臣は、今その場所として嘉手納統合案というものを追求されているんでしょう。それはどうなんですか。
ですから、いろいろな検証をするけれども、大臣は嘉手納に持っていったらいいといまだにまだ思っているのか、そこをはっきり教えてもらいたいんです。
○岡田国務大臣 私個人がどこがいいとか悪いとかいうことはありません。ただ、これは沖縄でも御説明申し上げましたが、そもそものスタートは、普天間の危険な状況を早期に除去するということなんです。長く放置すべきでない、そういう前提に立てば、時間のかかる解決方法というのはだめだということになります。
そういう観点から、既存の滑走路を活用できる嘉手納というのは一つの候補であります。しかし、過去に、その嘉手納統合案というのは持ち出され、そして最終的には採用されませんでした。どういう理由で持ち出され、どういう理由で採用されなかったということを検証したいということを申し上げている、それ以上でもそれ以下でもございません。
○新藤委員 とても優秀な方だと存じ上げていますから、結局、言葉がどんどんどんどん走っていっちゃうんですよ。
検証をするというのは、では、いつになったら終わるのかということになるじゃないですか。何度もいろいろな話を聞かれているわけでしょう。それから、きょうの質疑の中でだって随分勉強もされている。
そもそも最初は、検証というのは、日本側で、民主党政権が政権内でやるとおっしゃっていたんですよ。でも、いつの間にか政権内の検証はどこかへ行ってしまって、日米の協議、ワーキンググループをつくって、そこで検証していくんだに変わっちゃったんです。では、今までの日本側の検証はどうだったのという、その途中の経過も、どんなことを検証しているかも全く見えてこないで、言葉だけが進んでいるという状態なんです。
それで、大臣、本当に気をつけていただきたいんですけれども、例えば、最初は県外移転もあり得るよと言ったのが、県外という選択肢は考えられないと十月二十三日におっしゃっていますよね。ところが、先ほど下地委員が関空がどうだとか佐賀空港がどうだと言ったら、日本全体の中で考えていきたいとおっしゃっていましたよ。
だから、それは目の前で言われたことにきちっと、言葉をきちっとやることによって、後からすれば、これはまた、では岡田外務大臣は、県外、日本全国、もしかして関空、いや民間空港に沖縄の基地を持っていくということまで模索かなんて、それが書かれちゃうんじゃないですか。質問じゃないんです、そういうのをちょっと気をつけてもらいたいんです。
それで、もう一つあるんですよ。十一月の十三日の報道記事ですけれども、外務大臣は、現行計画に反対する大きな理由は、代替施設の建設費四千億円が公共事業として高過ぎるじゃないか、米軍が持つ嘉手納飛行場に統合すれば安く済むと周辺に語ったという記事なんです。本当かどうかわかりません。でも、記事はそう書いてあるんです。
それは例えば、これは公共事業として高過ぎるからもっと安い道を探ろうねというふうにおっしゃったんだとすれば、今最後に中谷委員からの質問で、アフガンが、安いものだった、要するに予算が少なくて済んだのに、今度は多額の予算をかけることになるじゃないかと言ったら、いや、安ければいいというものではないんですよと、全く逆のことをおっしゃっているわけですよ、というふうになっちゃうんです。
ですから、そこはぜひちょっと、やはり大臣としてお気をつけいただきたいと思います。
○岡田国務大臣 まず、議論の前提として、委員も政治家ですからよくおわかりだと思いますが、報道というものを前提に議論するのか、あるいは、こういう場で議論するときに、その報道のもとになった議事録などが公表されているときはそこまで戻って議論するのかということは非常に大事だと思います。
政治家が特に政府の人間として発言しているときに、それがそのまま引用されずに、都合のいいように勝手に加工されて書かれるということはよくあることで、そのたびに抗議はしたりいたしますけれども、実際にはそういうことは多々あるわけであります。私は、今までの発言について、責任を持って発言してきておりますし、それがあちこち行っているというふうには全く思っておりません。
それから、先ほどお話しのこの委員会における発言ですが、私が申し上げたことは、この基地の問題というのは、単に沖縄県民にそれを押しつけるのではなくて、日本全体としてその痛みを思い、そして分かち合わなきゃいけない問題だ、そういう趣旨で申し上げたのであって、別に、沖縄以外のどこに、下地さんの質問に直接答えて民間飛行場を使えとかそういう趣旨で申し上げたことでないことは、議事録を後でごらんいただければはっきりわかることだと思います。
○新藤委員 それはお互い政治家ですし、報道というのはどういうふうにつくられていくかというのは、これは日々の中でお互いが経験していることでございます。それでも、そういうものを、大臣となれば非常に発言は重いわけでございますし、またこういう情報化社会ですから、よくよく気をつけていただかなきゃならないし、まず、その報道に語る前に、自分たちの指針が、自分の指針がぶれるようなことがあるとこういうことにもなるということなのでございまして、ぜひ気をつけていただきたい、このように思います。
そこで、このぶれるというのは、今や、ぶれる代名詞はこれはもう鳩山総理、こういうふうになっちゃっているわけでございまして、日米首脳会談があって、そしてその後の鳩山総理の対応について、これはどのように考えたらよろしいんでしょうか。
十三日の首脳会談では、共同記者会見によって、総理はオバマ大統領にできるだけ早く結論を出すと回答し、大統領は迅速に処理されると理解すると言った。そして、十四日の東京のオバマ大統領の演説では、普天間問題に関する日米の作業部会は現行移設計画の履行が前提となると日本側も同意したと述べている。ところが総理は、十四日、シンガポールで記者団に、名護に移設する現行計画にはこだわらない、そして年末までにと大統領に約束したわけではない、このように言っている。
これは、この日米の首脳会談に外務大臣も防衛大臣も同席されていたわけですから、同席されていた、そしてその後の共同記者会見で行われたことが、翌日になって、そうではないんだとどんどん変わっていってしまう、このことについて、これは事実なんですか。ぶれていないんですか。どうですか。
○岡田国務大臣 まず日程的なことを言うと、日米首脳会談で期限について何か約束をしたということはありません。できるだけ早く、迅速にということであります。
それから、先ほどもちょっと議論になったんですけれども、鳩山総理の御発言は、オバマ大統領としての気持ちとすれば日米合意というものが前提となっているというふうに思いたいでしょうけれども、合意が前提となっているんだったらワーキンググループもつくる必要がないわけです、こういうものであります。
つまり、ここで言う前提ということの意味ですね。確かに、もう全部決まっていて動かし得ないんだということであれば、ワーキングチームをつくる必要はありません。このワーキングチームというのは、そもそも、変えるか変えないかという以前の問題として、過去の決定について検証しようということでありますので、変えるとか変えないとか、そういう次元の問題ではないということであります。
○新藤委員 それでは、アメリカと日本の解釈は違っていないということですか。
○岡田国務大臣 解釈が違っているはずはありません。必要があれば、きょうのワーキンググループの中でそのことを確認したいと思います。
○新藤委員 ですから、大臣、こういうところを考えてもらいたいんですよ。
いいですか、総理は何とおっしゃったんですか。今大臣が御答弁されたとおりのことをおっしゃったんでしょう、オバマ大統領は日米合意が前提になったと思いたいだろうが、合意が前提なら作業部会もつくる必要がないと。前提となったとオバマさんは思いたいだろうがということは、思っていない、自分は違うよということじゃないですか。日本とアメリカは違っているということを総理大臣が認めているじゃないですか。
○岡田国務大臣 ですから、前提ということの意味合いを違うように考えているんだと思います。(発言する者あり)
○安住委員長 静粛に。
○新藤委員 これは、国内において、米国政府、またアメリカの大統領に対する背信行為ではないかということまで言っている人もいる。それは相手がどう感じるかなんですけれども、この問題が起きて以来、アメリカ側からこの日米の発言のずれについて何かコメントは出たんですか。
○岡田国務大臣 何か発言があったということは承知をしておりません。
いずれにしても、きょう、たまたまワーキングチームが開かれますので、誤解を招きやすい表現がどちらかにあったとすれば、あるいは双方にあったとすれば、その誤解がないようにしておかなければいけないというふうに思います。
○新藤委員 これは本当に言葉が走っていっちゃうんです。私は、ぜひ慎重にやっていただきたい、このように思います。
そこで一つ、私は、民主党政権の政策決定の仕組みが大丈夫かということを申し上げたいんです。
それは、結局、今民主党の中でどんな議論が行われているのか。普通、こういう場合、普通というか、今まで私たち自民党が政権を担っていたころは、こういう大きな問題があれば、必ず関係議員が集まって、わいわいわいわいやりました。それは推進派もあれば消極派もいます。わいわいがやがややって、国会議員はみんな国民の代表ですから、そうやっていろいろな議員が意見を言い、専門家の話を聞き、役所の人たちとも話をして、そして閣僚とも意思の疎通を図り、そういう中で方針を決めていったものなんです。
だけれども、今の民主党のやり方というのは、総理が決める、大臣が決める、政務三役が決める。では、その下の人たちは、その政権を支えている党の中で国民の声を聞いているはずの国会議員たちはどういう意見交換をしているんだ。ここの部分が極めて、これは一番最初に申しましたけれども、民主党なんだけれども非民主的な国政運営になりつつありませんか。そして、だれかが決めると、何の根拠もなく、ばんとまず決めちゃった、廃止します、反対します、その理由は何ですか、いや、これから検証します、そして、それが政治主導ですと。
このやり方が進んでいったときに、私は、この国の運営はおかしなことになっていかないか。正しい方向に向かっているときは強烈なリーダーシップで進むかもしらぬが、もし間違った状態に判断が行われた場合には、だれもとめることができなくなってしまいますよ。
だから、その意味においても、なぜ大臣が、総理と外務大臣と防衛大臣が別々の話をするようになるのは、平場の協議がないからじゃないですか。そして、大臣が話し合うのは最後ですよ、まとめるときの。では、皆さんたちはその前の作業をどのぐらいやっているんだ。やっているかもしれませんが、私には全然見えてこないというのがとても心配なんですね。
ですから、ちょっと時間がなくなってきましたが、大体において、この鳩山政権内で、連立なんですから、社民党の党首も入っているし、国民新党の人もいるんでしょう、その大臣たちは何と言っているのか。そして、福島消費者担当大臣、社民党党首は県内移設絶対反対と主張されていると言っているけれども、これから鳩山政権として何か方針を決めるときに、こういう閣内の、そして連立を組んでいる党の皆さんとの話し合いというのはもうやっていなきゃおかしいと思うんですけれども、やったという話は私には伝わっていないので。
こういう連立政権内の協議だって、やらなくていいんですか。民主党の中で、党内で、党内の国会議員はたくさんできたんだから、もっとそういう人たちの声を聞く、そして委員会で我々の意見も聞いてもらう。そういう民主的な政権運営というのが重要だと思うんですが、いかがでございますか。外務大臣だけで結構です。
○岡田国務大臣 御心配いただかなくても、外務大臣や官房長官などとはしょっちゅう意見交換をしておりますし、もちろん総理とも意見交換をしております。
ただ、多分今までと違うのは、閣僚の発言というのは、例えばこの国会答弁もそうですけれども、政府の中でそれぞれの官僚がつくったものをベースにして議論したり読み上げたりしていたということが非常に減っております。閣僚はそれぞれ自分の言葉で話しております。したがって、時には、その間に若干矛盾するような場面が出てくることはあるかもしれませんが、私は、そのことのデメリットよりも、やはり自由に政治家が自分の責任で、それぞれ大臣、副大臣の職にある者が発言する、そのことのメリットの方がずっと大きい、そういうふうに考えているところでございます。
連立のお話が出ましたが、我々は、時期を見て、もちろん最終的には内閣としての決定ですから、連立の各党とも閣内にそれぞれ党首が入っておられますから、しっかりお話をすることは当然だと思っております。
○安住委員長 時間がもう過ぎております。(新藤委員「いや、今御了解をいただきました」と呼ぶ)いいですか、それではどうぞ。
○新藤委員 そのとおりなんです。
でも、今わかったことは、ですから、連立の協議は行っていないということですね、これからやるんですから。今そうおっしゃったんだから。
○岡田国務大臣 ですから、連立の協議ということの意味ですけれども、意見交換はもちろんしています。
○新藤委員 これを早いうちからやっておかないと、いつかの時点で決めるときに、決めちゃった、あとは、じゃ、連立さん、こういうふうに決めたからよろしくねと。これはめちゃくちゃになりますよ。もうやらなきゃいけない時期だと思いますけれどもね。それをお願いします。
それで、私、これで質問を最後にしますけれども、今、こういうふうに方針が決まらないことによって、沖縄で大きな反基地の感情がまた膨れ上がっちゃっている。今まで苦渋の選択で、国のために、国が決めるなら嫌だけれども受けざるを得ないねと言っていた人たちも、それならもとに戻って基地をなくしてくれというふうになってきちゃっている。そういう流れが出つつある。
そういう中で、だれが決めるんですか。これは、沖縄の県民に、地元の皆さんに決めてくれというのは酷だ。それは岡田大臣が沖縄で、基本的に国が判断する問題であり、名護市民に正否を問う形になってはならない、申しわけないとまで言っている。それは結局、総理が、選挙の結果を見てからとか、こういう話をし出しちゃっているから、だから、この問題は今の政権が決着させなきゃいけないわけですよ。
その意味において、ここで決着させるというのは、新年度の予算要求にきちんと計上するということですよ。年内過ぎて、予算は上げられません、そして、例えば一月とか二月に決まったとします。それじゃ、そこからもう一回、今度は補正予算で上げますと。でも、当初予算の中には移設関連経費があいちゃう。これはとてつもない大きなメッセージを沖縄や日本国内やアメリカに、先ほど同僚議員の中谷先生からお話があったように、アメリカの議会の予算編成にも影響が出ることになるじゃないですか。
だから、変わったとか、今まで言っていたことと違うじゃないかなんて私は言いませんよ。それよりも今、とにかく早くにこの検証作業をやって、そして、やはり一番合理的な、しかも同盟国であるアメリカが、私たちも何年もかけてやってきたんです。さっき、十三年かけてできないじゃないかと。何を言っているんだ。今まで積み上げてきて、十三年の積み上げによって、最後、工事が着工することになって、あと六年でできるんじゃないか、そこまで来ているのに、十三年たってできなかったと。これから始めることは、またもう一回それを積み上げることになるんですよ。
だから、私は、ここのところで、年内で予算も含めて決める、そういう覚悟がありますか、これは二人の大臣にお尋ねしたいと思います。
○北澤国務大臣 お答えいたします。
だれが決めるかというのは、先ほども申し上げましたように、国が責任を持って決めるんです。しかし、それを実施するときに、その実施を今度は決めるのはだれかというと、それぞれ沖縄で選ばれた知事であり市長であるわけでありまして、ここに二面性があるわけであります。そこのところを忘れて、政府だけが決めればいいんだという一面的な発想でやると大変なことになるわけでありまして、そのことが鳩山総理も懸念をしているところだというふうに思います。
予算につきましては、おっしゃるとおりの側面があります。私も大変そのことには頭を悩ませておりますが、しかし、予算を決める決めない、そのことだけによって解決するほど軽くはないんです。極めて重い問題であります。したがって、第三の道が模索される可能性もそれはなしとはしないというふうに思っています。
○岡田国務大臣 この問題の難しさは、委員もいろいろおっしゃいましたが、私があえて言わせていただくと、やはり沖縄県民の意識、そこに十分に思いをいたさせながら物事が進んできたのかどうか。もちろん、知事や地元の市長は誘致やむなしという決断をしてもらいました。しかし、県民全体の中にはそのことに対する違和感もかなりあった。これは沖縄だけではなくて、岩国もそうなんですね。やはりかなり荒っぽいことをやりました。そのしこりは今でも残っている。
そういう中で、対極としての米軍再編をしっかり実現していくために今どういったことをしなければならないのか。そういう中で、我々、政権交代したものですから、引き受けさせていただいて、一生懸命に努力をしている、こういうことであります。
○新藤委員 お二人のお話から、結局、努力はするけれども決断できないと、今の時点で。ということであるならば、私たちは、やはり日米首脳会談合意の誠実な履行こそが最善の策だと思っているんです。そして、それは国会の場で決めていかなきゃなりません。ですから、この問題に関して、しかも一番話がぶれちゃっているのは鳩山総理なんだから、鳩山総理においでいただいて、総理大臣が決めると言っているのならば、国会の場で鳩山総理に話をしてもらわなければ、この委員会の場で話をしていただかなければ、この話は進みません。
ですから、私は、この普天間基地の移設問題について、ぜひこの安保委員会で集中審議をやっていただきたい、このことを求めまして、質疑を終わりたいと思います。
○安住委員長 理事会で協議します。
○新藤委員 ありがとうございました。