8月30日、横浜で開催中のTICADで来日中のボツワナのダウ外務大臣と再会し会談しました。(2019年08月30日)

 

20190830_img18月30日、横浜で開催中のTICAD で来日中のボツワナのダウ外務大臣と再会し会談しました。(少し長い文になりましたが、後半の写真も併せて是非ご覧ください。)
 
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AU (アフリカ)議連のボツワナ担当議員の三原、牧原、黄川田、小倉、小田原、江島各議員らと共に、実務的な中身の濃い意見交換が出来た、と喜んでいます。
 
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この日の議論は主にボツワナ経済を活性化させるための、放送高度化としての地デジ日本方式の切り替えと、食料の8割以上を輸入に頼る国内農業にICTを導入し、ボツワナ経済の生産性と収益力を飛躍的に向上させることです。
 
20190830_img4ボツワナの失業率は極めて高く、特に大学卒の技術者の活躍の場がなく若年失業率は40%を超えています。
 
20190830_img5農業の活性化は、ボツワナ経済に大変革をもたらします。私は自分のアイパッドにある、昨年ボツワナを訪問した際の画像データを示しながら、私たちが支援している取り組みをボツワナ全土に広めるべきと訴えました。
 
私は、昨年のボツワナ訪問後、日本政府に対してもこの有効性を細かく説明し、総務省と農水省が連携してICT農業の支援事業が既に始まっています。
 
20190830_img6ダウ外務大臣自身も広大な農園を所有しており、興味深く聞いてくれました。私は是非現地視察をしては、と強く勧めました。
 
20190830_img7マシシ大統領との間では、昨年の就任式で会談した際に次は横浜で会おう、と約束てありましたが、この秋に大事な国政選挙があり来日が叶わなくなりました。ダウ大臣に大統領への伝言をお願いいたしました。
 
20190830_img8外交は国と国の間の大きな取り組みですが、一番根っこには、個人の縁を活かしたコミニュケーションが大きな意味を持つこともあります。
 
20190830_img9ボツワナで得たご縁を大切に、私たちの取り組みが日本のアフリカ支援充実の一助となることを願っております。
 
20190830_img10後半の写真の冒頭は昨年のボツワナ訪問時のマシシ大統領との再会シーンに続き、視察した日本人が運営するカワベ農園の模様です。
 
20190830_img11首都から40分ほどですが、既に電気も水道も引かれておらず、荒野と思しき10ヘクタールほどの農園内に1ヘクタールの整備されたハウスがあります。
 
20190830_img15自家発電ポンプで地下水をくみ上げ散水し、ピーマンなど野菜を育てています。
 
20190830_img13それだけのことなのですが、ハウス以外のボツワナ人が耕作する農園では、ポツリポツリと不規則にトウモロコシが植えられているというか自生しているような状態でした。
 
20190830_img12この農園に、例えばソーラーパネルで電気を作りパソコン一台で、ポンプを作動管理し自動散水する程度の仕組みは簡単にできるはずです。
 
20190830_img14併せて、浸透性の強いボツワナの地質をカバーするため、日本製の滞留性の高い膜(アイメック農法)を導入し、収穫率を一気に倍に出来ないか、という実験を総務省と農水省の連携で行なっているのです。
 
20190830_img16現在2G程度の回線で接続し、ボツワナの状況を日本からモニターしながら、耕作指導を行っています。
 
20190830_img17日本のローテクでも十分に効果を上げられるのでは、と私は大いに期待しております。
  
20190830_img18最後の写真はボツワナに在住する政府関係機関以外の日本人は4人しかおらず、全員の方に集まっていただいた昼食懇談会の一コマです。
 
世界中でその国にために頑張っている日本人達がいらっしゃいます。
とても楽しいひと時の思い出です。