9月6日、本日は航空自衛隊のC130輸送機で硫黄島へ地下壕の現況視察に参ります。(2017年09月06日)

 
 
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本日は硫黄島へ地下壕の現況視察に参ります。
 
只今、自衛隊の入間基地におります。これより航空自衛隊のC130輸送機で出発いたします。
国会超党派の議員で構成する硫黄島懇話会により、普段なかなか入れない地下壕やご遺骨の収容現場を議員に直接確認してもらうことを目的に企画いたしました。
今回は、逢沢一郎会長、衛藤首相補佐官ら15名の自民・民進・維新各党の議員が参加しています。
私は懇話会設立以来、幹事長として活動しています。
また、政府からは内閣官房、外務省、厚生労働省、防衛省の担当職員18名が参加します。
 
硫黄島においては、関係者のかねてよりの悲願であった飛行場滑走路下の遺骨収集をいよいよ実施すべく、政府内で実施に向けた計画が準備検討中です。
私としては、巨額の予算をかけ、自衛隊の運用を止めることなく滑走路を移設し、昭和20年の戦闘以来一度も掘り起こした事のない滑走路周辺地区を手がけるためには、予算を審議する国会議員の理解を深めることが重要と考えています。
 
政府においては、平成25年に安倍総理が現地を訪れ、慰霊と遺骨収集状況を視察いただき、その結果を踏まえ硫黄島の衛藤晟一首相補佐官をヘッドとする遺骨収集プロジェクトチームが設置されました。
チームは様々な検討を行い、滑走路下を含めた周辺地区を掘削し全面的なご遺骨の収容を図ることが方針となり、硫黄島遺骨収集事業として閣議決定されています。
 
私は、当時総務大臣として同行し、これらに立会うと共に、戦友・遺族で構成される硫黄島協会の意向を伝え、私自身の意見も述べさせていただきながら検討を加えて参りました。
硫黄島の滑走路下の遺骨収集はこれまでに一度も行われておりません。戦友・遺族の長年の悲願でありましたが、経費と期間、実現方策など課題が大きく、具体の作業に入ることができにずここまで来てしまいました。
 
国会に硫黄島懇話会を設置し、当時の森 喜朗元総理に会長になってもらい、実情を訴え同志議員の理解を得て政府側に実施要請を行ってからも15年ほど経過しています。
実は麻生政権の時に麻生総理の理解を得て話が持ち上がったのですが、政権交代により凍結せざるを得ませんでした。
 
すでに72年が経過していますが、ここまで具体的に検討が進められたのは初めてのことであり、私は今回こそどんなことがあっても完遂しなければならない、と決心しております。
硫黄島と地下壕の様子は、皆さまにも後刻ご報告させていただきます。
 
 
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