10月28日、「東京大学レアアース泥開発推進コンソーシアム」活動報告会で、『日本の明るい未来☆海は資源の宝庫!』と題し、講演いたしました。(2016年10月28日)

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10月28日「東京大学レアアース泥開発推進コンソーシアム」の第2年度活動報告会にお招きいただき、東大大学院のホールで講演しました。

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私は、総務大臣時代に海洋資源開発にICT技術を導入する海のブロードバンド構想を立ち上げ、推進してまいりました。
その後、自民党内に資源確保戦略議員連盟を結成し、幹事長として海洋資源戦略を進めております。

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このコンソーシアムは、「産学官のメンバーが連携して深海底に分布するレアアース泥を採泥・揚泥する技術を確立することで、レアアース資源の安定供給を実現し、さらにレアアースの新たな需要開拓を通じて、停滞する日本の産業を活性化させる」ことを目的に2014年11月に発足しました。私はそのときのキックオフシンポジウムでも講演し、コンソーシアムに大いに期待していることを話しました。

2011年7月、このコンソーシアムの中核になる東京大学の加藤泰浩教授のチームが太平洋の水深3500~6千㍍付近でレアアースの鉱床を発見しました。埋蔵量は世界の陸上埋蔵量の800倍にのぼると評価しています。

これを受けて2014年より資源エネルギー庁、JOGMECが行った鳥島周辺のレアアース堆積物(泥)の資源ポテンシャル評価でも、現時点の調査で概略資源量を日本の消費量の約50年分と算定し、今後経済性・採算性をどう確立するかとしています。

私は、海底鉱物資源は民間企業にとってリスクが大きい分野であり、国家戦略として探査・開発に先進科学技術を投入し、ICTを駆使して一挙に商業化することが可能になると考えています。
現に、「米国では原油価格が下落する中、海底からのシェールオイルの採集に、ITの活用や新技術の開発によりコストを下げ市場競争力を高める取り組みが進んでおり、ビッグデータ解析を用いて主要鉱区の石油掘削装置(リグ)1基から1日で生産する原油量が過去2年間で2倍前後に上昇し、生産性が向上したために1バレル30~40ドルを前提でも採算がとれる油井が出てきた。」との報道もあります。

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世界第6位の広さを持つ排他的経済水域(EEZ)を持つ我が国の海洋資源戦略は日本の経済成長戦略の強力な推進エンジンであり、レアアース泥開発は、最も期待の持てる分野の一つです。今後もコンソーシアムの皆さまの活躍を期待すると共に、私も精一杯応援させていただきます。

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当日私が使用した資料を公開いたしますので、よろしければ是非ご覧ください。

 

◎資料
「日本の明るい未来☆海は資源の宝庫!」