JC関東地区協議会が行う硫黄島渡島事業研修会で講演しました(2016年5月28日)

image_ioukensyu_065月28日朝10時より日本JC関東地区協議会が行う硫黄島渡島事業研修会で講演しました。

 

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硫黄島遺族関係者以外の団体で、硫黄島へ渡ることが出来るのは現在この事業のみです。平成19年より青少年育成を目的として実施され、今年で9回目になります。私は、事業企画当初より相談を受け、お手伝いしております。

image_ioukensyu_02 昨年からは、神道青年全国協議会の共同事業となり、両団体合同で渡島するようになりました。
この事業では、島に渡る前に研修など様々な準備を行っています。私は閣僚就任中を除き、例年講師として招かれ、硫黄島についてお話しをさせていただいております。

硫黄島渡島事業の目的は、国のために精一杯役目を果たした先人に敬意を表すると共に、遺骨収集と英霊への追悼顕彰が続けられている硫黄島を直接訪れ、実情を若い人たちに自分の目で確かめてもらうことにあります。
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71年経った今もなお戦争の傷跡が深く残る島に触れ、改めて戦争の悲惨さと平和への想いを、世代を超えて共有出来れば、とも考えています。

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昨日、米国のオバマ大統領が広島の原爆慰霊碑に献花をされましたが、この外交的成果の伏線には、昨年4月の安倍総理による米国上下両院合同会議での演説があると思います。

昨年、安倍総理は、米国上下両院での演説で、硫黄島における両国の戦没者への追悼・慰霊を続けている硫黄島の私たちの取り組みこそが、日米の和解と友情の証しである。「熾烈に戦い合った敵は、心の紐帯を結ぶ友になりました。」と硫黄島のことを触れていただきました。

戦後初となる米国大統領の広島訪問は、戦争の犠牲者に対する尊崇の念を込めたものであり、日米の信頼があって初めて実現したものと、私は感じています。

本日の研修会には、JCメンバー以外に一般の方も居られ、母親と共に小学生くらいの子どもたちも、話を聞いてくれておりました。
このような取り組みが、かつて命を懸け、大切なものを守るために精一杯役目を果たした先人たちの想いを少しでも受け止め、次の世代に引き渡すことの一助になることを願っています。

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