日本の領土を守るために行動する議員連盟会長として挨拶(2015年9月18日)

9月18日、衆議院第1議員会館・国際会議室にて開催された「中国の南沙諸島での覇権の真実 -闘うベトナム人からの証言」に出席し、日本の領土を守るために行動する議員連盟会長として挨拶しました。

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<新藤義孝 挨拶メモ>
お二人のベトナムからのご訪問を歓迎する。
太平洋から東シナ海、南シナ海を経てインド洋に至るアジアの広大な海において、我々は、航行の自由、上空飛行の自由を始めとする公海の自由を享受し、それが今日の経済的繁栄につながっている。
こうした公海の自由を我々の基本的価値として今後も擁護していくべき。
本日は平和安全法制の審議が最終盤を迎え、我が国の安全保障に重大な影響を及ぼす中国の海洋進出の実態を伺えることは真に意義深い。

南シナ海で大規模な埋立てや拠点構築、その軍事目的での利用等、現状を変更し緊張を高める一方的行為が継続していることを深刻に懸念している。
中国は先般、埋立ての「完了」を宣言したが、かかる宣言をもって埋立てを既成事実化することは認められない。
東シナ海でも、中国は、日本の領土である尖閣諸島周辺海域への度重なる領海侵入、日中の境界未画定海域での一方的な資源開発等を行っている。
中国には、一方的行動の中止と、日中共同開発等に関する「2008年の合意」の早期実施を求めているが、応じていない。

どの海域であれ、沿岸国は、境界未画定海域で軍事、民生利用を問わず、海洋環境に恒常的な物理的変更を与える一方的行動を自制すべき。
海洋における法の支配、公海における航行及び上空飛行の自由と安全の確保、紛争の平和的解決は、国際社会全体の価値。
ASEANの一体的な対応をとることが重要。我が国としても、ベトナムと緊密に協力していきたいと考えている。

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中国に対しては、緊張を高める一方的な行動を慎み、国際法を遵守し、より建設的な役割を果たすよう、機会あるごとに働きかけていきたい。

この集会は日本会議・地方議員連盟が主催し、ベトナムよりホアン・ベト氏(国立ホーチミン大学国際法学部講師)とデイン・ホアン・タング氏(ベトナム外務省顧問局局長)をお迎えし、南シナ海・南沙諸島をめぐる領有権問題、緊迫度が高まる情勢について報告がありました。

折しも国会の平和安全法制の審議が最終盤を迎えたタイミングで、我が国の安全保障に重大な影響を及ぼす中国の海洋進出の実態が報告されたことは真に意義深いことだと思います。

平和安全法制は、我が国を巡る国際環境が大きく変化する中、国民の命と幸せな暮らしを守るための抑止力の強化と、国際社会との平和協調をさらに充実させるために必要不可欠です。
衆参両院での審議時間も216時間となり、戦後の安保法制で過去最長となりました。
法案成立後も、国民の皆様により深く理解していただけるよう努力を続けてまいります。