第72号 「3期目にかける想い」-新たなるチャレンジ


◆ 第163回特別国会開会 ― 郵政民営化特別委員に

 9月21日、第163回特別国会が開会されました。衆議院の解散・総選挙後に召集される特別国会は、首班指名(総理大臣指名選挙)や正副議長選挙などが
行われるのみで数日間で閉会するのが通例ですが、今回は郵政民営化法案などの重要法案を処理するために、11月1日まで(42日間)と異例の長さとなって
います。
 私にとっては1年10ヶ月ぶりの国会です。皆様ご存じのように、国会議事堂は中央の塔を境にして、左側が衆議院、右側が参議院と左右対称の造りとなって
います。中央玄関は普段は閉じられていますが、開会式の日に天皇陛下をお迎えする時と、衆・参議院選挙後の国会招集日に議員が登院する時のみ開かれます。
この中央玄関を通るのは実に5年ぶりです。
 議員バッジを胸に付けていただき中央広間に入ると、四隅には我が国の憲政の立役者である伊藤博文初代総理大臣、大隈重信候、板垣退助候の3人の銅像と、
空の台座がひとつ置かれています。この台座には、「政治は常に未完であり、さらに偉大な政治家の登場を期待して空けてある」という逸話があります。
 再びここで働ける立場を得られたことに深く感謝の念を抱くとともに、有権者の皆様から託されたこの国の改革にかける想いの強さと責任の重さを改めて強く自覚しました。
 今国会で私は、経済産業委員会の理事を拝命し、また最大の眼目である郵政民営化に関する特別委員に任命されました。まずは、いただいたお役目を誠実に、着実に、熱意を持って果たして参る所存です。


◆ 3期目にかける想い - 「政治を身近に」を信条に

 
1年8ヶ月の浪人生活を経て、地域産業の振興、治安、環境、医療、教育、福祉など地域の皆様の暮らしに根付いた活動を心がけて参りました(その一部は、過
去に「週間新藤」でも取り上げさせていただきました)。そして、思いもよらぬ程の大勢の皆様が暖かく迎え入れて下さったことに、人の絆の大切さ、想いを繋
ぐことの意義深さを身にしみて感じました。
 私を再び国政の場に送っていただいたのも、川口・鳩ヶ谷の街に住む一人ひとりの想いを国の政策に反映させるためのものであることと、すなわち、私は地元の皆様の代弁者であることを、改めて心に誓いました。
 今回の総選挙の結果は、国民の改革への大きな期待の表れと受け止めております。改革への成否が一層厳しく問われることになり、緊張感を持って仕事を進めていかねばなりません。
 そして、思慮すべきは、「郵政改革」のその後のことです。戦後60年を経、世界情勢が急変する今日、我が国の仕組みは根本から変えていく必要がありま
す。行財政の構造改革を断行し、小さな政府を確立すること。憲法や教育基本法といった国の背骨と整える問題から、税制や年金、少子化対策、中小企業対策な
ど暮らしに関わる改革に着手して参りたいと思います。
 政治とは本来、皆様の暮らしと密着したものです。「政治を身近なものに」を信条に、これからもこの「週間新藤」を通じて、皆様へのご提言を続けて参ります。

新 藤 義 孝