創刊準備号 カップラーメンとスペースシャトル

新藤義孝です。
このたびは、「週刊新藤」のメールマガジン登録をしていただき、誠にありがとうございました。

あなた様のご参加を心より歓迎いたします。
「週刊新藤」は、私の考えを少しずつでもお届けしたい、あなた様との距離を少しでも縮めていきたい。そんな願いを込めて発刊させていただきました。

始めたばかりでいろいろと至らぬ点もあると思いますが、皆様からのご意見も積極的に取り入れて、よりよい紙面づくりに努力して参りたいと思います。

私は、前回の総選挙以来、いただいたたくさんの叱咤激励やご意見を噛みしめながら、自らの政治活動について自問自答を繰り返してきました。

これまで、行政に携わった11年間、そして市議会、国会へと議員として活動させていただいた12年間、ずっと本気で、国のため、街のため、私たちの暮らしのため、ただひたすらに走り続けてまいりました。
議員バッジがなくなった今でも、この気持ちに何の変わりもありません。

戦後59年、新しい時代に突入したこの国のかたちをどう整えたらよいか。
子どもたちに夢と希望を与えられる国づくりをしたい。
この街を住みやすく働きやすい、より良い街にしていくにはどうすればよいか。
多くの方々からご意見をいただき、いっしょに考えていきたい。
生まれ故郷、川口・鳩ヶ谷の地にしっかりと足をつけ、触れ合いと信頼の政治活動を続けていきたい。そう願っています。

どうぞ「週刊新藤」をご愛読いただきますようよろしくお願いします。
また、あなた様からのご意見・ご感想・ご要望をお待ち申し上げております。


「『カップラーメン』と『スペースシャトル』」

 先日、事務所で新発売のカップラーメンをお昼に食べました。忙しい時にはこれが一番です。お湯を注いで4分間、早速頂戴するとさすが新発売、麺やスープ、そして具に至るまで、そのおいしさにびっくり、どこまで進化するのか想像もつきません。

 そもそも、カップラーメンは、日本人による大発明。敗戦直後、食糧難にあえぐ大衆を目にした、後の日清食品創業者の安藤百福は、「食こそ生きる原点だ」と確信し、昭和33年、あのお馴染みのチキンラーメンをまず発明します。

 
これが発売と共に大ヒット。安藤は新たなる市場開拓のためアメリカに渡ります。アメリカ人にチキンラーメンを勧めると、スープ用カップに麺とお湯を入れて
食べ始めました。ごの光景を目にした安藤の頭に、「欧米人はどんぶりを使わない」という、ひらめきがスパークしました。これが大きなヒントとなり、発泡ス
チロール製のカップ一つがまさに三変化、麺を収納する容器から、お湯を注ぐ
と調理器となり、3分たつと食器になるという、今もなお世界中で愛され続ける「カップヌードル」の誕生へと繋がるのです。

 この安藤百福のようなひらめきを、科学の分野では「デセンター思考」と呼んでいます。「デ」とは否定を表す語で、「センター」は中心です。中心から離れて物事を客観的に見ることで、新しい発見やアイデアが生まれるという思考方法をいいます。

 2003年1月16日、スペースシャトル・コロンビアは、発射直後、外部燃料タンクの断熱材の一部が剥離し、本体左翼への直撃が確認されました。しか
し、そのまま宇宙での飛行を続け、二月一日、地球に帰って来るのですが、大気圏突入後、発射時の断熱材剥離が原因となって、爆発してしまいました。

 この大惨事をデセンター思考にあてはめると、コロンビアに乗り込み、センター(中心)にいた宇宙飛行士たちには、断熱材剥離はおろか、そのことがどんな
結末を生むのか、誰一人気づくことができませんでした。しかし、デセンターに位置する発射基地の科学者たちは、剥離の瞬間を映像によって知ることができ、
すでにその大方が大気圏突入時の爆発を予知していたのです。


 私も平成3年の川口市議会議員初当選以来、政治のセンターにどっぷりと浸ってきました。それ故に、たくさんの大切なものを見落としていたり、あるいは見
過ごしてきたかもしれません。逆に市民の皆さんは私の気づかぬことに気づくことのできる、いわばデセンターにおられる人たちともいえるでしょう。

 そのような意味で、新しい視点に立ったご意見、ご提言を、この新藤にどんどんとぶつけていただきたく、切に願うところであります。そして、皆さまの貴重
なご意見の中から、日本、いや世界までをも、より良き方向へと導くアイデア、すなわち政策を生み出すことができるよう、日々、努力して参りたいと思ってお
ります。

新 藤 義 孝